東川篤哉『交換殺人には向かない夜』(光文社文庫)

この連休に東川篤哉『交換殺人には向かない夜』(光文社文庫)という小説を読み終えた。

この東川篤哉さんという作家の作品を読むのは初めてだった。というより、今年4月に発表された今年度の本屋大賞に東川さんの『謎解きはディナーのあとで』が選ばれたというニュースを聞いて、初めて東川さんの名前を知った。
それでさっそく東川さんの作品を1冊読んでみようと思ったものの、本屋大賞を受賞した『謎解きはディナーのあとで』は当然のことながらまだ文庫化されていない。そこで書店の店頭で東川さんの文庫化された作品をいろいろと見比べて、本書『交換殺人には向かない夜』を読んでみることにした。

本書はまず、ユーモア・ミステリだ。読んでいて思わず笑ってしまうような文章や場面が多い。
登場人物のキャラクターも、深刻にならず、明るく楽しい。
ストーリーはすこぶる快速なテンポで進行し、読んでいて心地が良い。

また冒頭で交換殺人をテーマにしたミステリであることが明示されているが、それに止まらない大きな仕掛けが設定されている。伏線の張り方も巧妙だ。ぼくはラストを読んでたいへん驚いた。
ミステリとしての完成度は、平均的なミステリを大きく上回っていると思う。

日本でユーモア・ミステリというとトリックの点でもう1つという例が多かったように思うが、本書はトリックの点でも第一級だと思う。

気軽に楽しめる小説を読みたいという時に、絶好の1冊だと思う。

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