ピリス/ジョルダンのショパン「ピアノ協奏曲第1、2番」

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今日5月3日はGW後半の初日でしたが、東京は天気が悪く、雨がちの1日でした。
ぼくは昼間、妻とともに東京駅近くのブリヂストン美術館へ出かけました。同美術館で「アンフォルメル展」が開催されているからです。ぼくの好きなフォートリエの作品が多数展示されていたので、満足することができました。

帰宅後聴いたのが、マリア・ジョアオ・ピリス(p)とアルミン・ジョルダン指揮モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団の演奏するショパンのピアノ協奏曲1番と2番です。1977年のERATOへの録音です。ピリスはこれら2曲を90年代にDGに再録音していますので、今日聴いたのは最初の録音だということになります。

ショパンの2曲のピアノ協奏曲は本当にロマンティックな作品です。
当時19歳から20歳にかけての青年だったショパンの恋愛が作曲の背景にあるそうですが、知識としてそのことを知らなかったとしても、愛する女性への激しい恋とか、何か1つの物事に一途にかける強い情熱が濃厚に感じられる作品です。また緩徐楽章の夢を見るような美しく心優しい旋律も大きな魅力です。
ぼく自身、これら2曲を聴くと、若い頃に戻って身を焦がすような恋をしてみたいなどとバカなことを考えたりするのです。

両曲を比較すると、1番の方が有名です。特にぼくがクラシックを聴き始めた70年代はショパンのコンチェルトといえば1番を指すほどでした。しかし、80年代初頭に2番にアルゲリッチとロストロポーヴィチ共演盤が出た辺りから2番も注目されるようになり、今では2番が1番に匹敵するというと言い過ぎだと思いますが、大して劣らない程度の人気が出てきたように思います。

さて今日聴いたピリスの旧盤ですが、端正で、みずみずしく、上品な演奏です。
ピリスはERATOからデビューし、80年代後半にDGに移籍したわけですが、変なことを言うようですが、概してERATO時代の方が良かったのではないでしょうか。DG時代の録音にはムラがあるように思うのです。例えばDG時代のシューベルトの即興曲などの超名演だと思いますが、モーツァルトのピアノ・ソナタは、表現の濃くなったDGへの再録音より、若い時代のDENONへの録音の方が魅力を感じます。

ただし今日聴いたショパンは、少々真面目に演奏しすぎているように思いました。
これまた変なことを言うようですが、ピリスはショパンと意外に相性が良くないのかもしれません。もう少しロマンティックな表現がほしいように思うのです。
また本録音では、ジョルダン指揮モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団の演奏にも問題があります。


追記 ショパン「ピアノ協奏曲第2番」については、過去にアルゲリッチ/ロストロポーヴィチ盤の記事を書いたことがあるので、その記事を自己TBしました。



ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番
ワーナーミュージック・ジャパン
ピリス(マリア=ジョアオ)

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