スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケンの演奏会(10月20日)

少し前の話になりますが、先週10月20日(木)、東京・初台の東京オペラシティコンサートホールで行われた、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に行ってきました。

ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(以下、「ザールブリュッケン」と省略します)とは、プログラムによると、2007年にザールブリュッケン放送交響楽団とカイザースラウテルンSWR放送管弦楽団が合併して創立されたオーケストラだとのことです。
スクロヴァチェフスキは現在、ザールブリュッケンの首席客演指揮者を務めているとのことです。
スクロヴァチェフスキは、90年代に旧ザールブリュッケンの放送交響楽団とブルックナーの交響曲全集を録音しているという密接な関係にあり、現在のザールブリュッケンは彼にとって最も気心の知れたオーケストラなのではないでしょうか。

ぼくはスクロヴァチェフスキが好きで彼のコンサートはこれで5回目ですが、これまでの4回はすべて読売日本交響楽団を振ったもので、外国オケを振るのは今回が初めてでした。

当日のプログラムは次の通りでした。

 シューマン「交響曲第4番」
 (中休み)
 ブルックナー「交響曲第9番」

実はスクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケンは、前日の19日にも同じ東京オペラシティでモーツァルトの交響曲41番「ジュピター」とブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」からなるプログラムのコンサートを行っていましたが、ぼくはモーツァルトの交響曲41番もブルックナーの交響曲4番もスクロヴァチェフスキ/読響の実演を聴いたことがあるので、迷わずシューマンとブルックナー9番の日のチケットを取りました。

それにシューマンの4番とブルックナーの9番という組合せにはたいへん魅力を感じました。
両曲とも内容がダイナミックで混沌としている曲だという印象があるからです。ダイナミックといっても明快なのではなく、どこか混沌としている点にぼくは魅力を感じるのです。

ところが当日の10月20日、ぼくは仕事で疲れてしまっていて、今一つ演奏を集中して聴くことができませんでした。たいへんもったいないことです。
しかし、演奏がたいへん独創的なものであることは分かりました。
スクロヴァチェフスキは現在なんと88歳です。ほとんどの指揮者は、高齢になると自分の解釈が固まってしまい、その延長線上に枯れた、味わい深い演奏を聞かせてくれるものですが、スクロヴァチェフスキは例外のようです。
細部に対する詰めという点は昔から変わりありませんが、シューマンもブルックナーもたいへん斬新に聴こえました。ぼくはスクロヴァチェフスキが90年代に旧ザールブリュッケン放送交響楽団を振ったブルックナーの交響曲第9番の録音を持っていますが、10月20日の演奏はその録音と相当解釈が異なっているはずです。

88歳にして、自分の解釈を見つめ直し、変貌を遂げ、独創的な音楽を生み出し、進化していくスクラヴァチェフスキ。凡人には想像もつかない存在です。

スクラヴァチェフスキは来春にも来日して読響を振るようです。
プログラムは複数ありますが、ぼくは、先日ブルックナーの交響曲第3番とショスタコーヴィチの交響曲第1番の日のチケットを取りました。楽しみなことです。その日は必ず体調を整えて行きたいと思います。

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