ケラー四重奏団の演奏会(3月24日)

3月24日(土)、東京の紀尾井ホールで行われたケラー四重奏団の演奏会に行ってきました。
ケラー四重奏団のメンバーは次の通りでした。

 アンドラーシュ・ケラー(第1vn)
 ジョーフィア・クルニェイ(第2vn)
 ゾルダン・ガール(va)
 ユディト・サボー(vc)

これらメンバーは、第1vnとvaが男性、第2vnとvcが女性で、男女2人ずつの四重奏団です。

またプログラムは次の通りでした。

 J.S.バッハ 「フーガの技法」BWV1080より コントラプンクトゥスⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
 バルトーク 弦楽四重奏曲第5番
 (中休み)
 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」

なかなか考えられたプログラムではないでしょうか。
バロックのバッハと20世紀の作品であるバルトークを、それらの間に古典派、ロマン派の数多くの作品があるにもかかわらず、続けて演奏し、中休みを挟んで、バッハとバルトークの間の時期に作曲され、古今の弦楽四重奏曲の頂点と言うべきベートーヴェンの9番を演奏する、という趣向です。

ところで、話はそれますが、ぼくがケラー四重奏団の実演を聴いたのは、1998年の11月以来でした。
実演を聴いた後、同四重奏団のチャイコフスキーの弦楽四重奏曲全集やバルトークの弦楽四重奏曲全集、それにドビュッシー/ラヴェルのCD録音を購入し、そのいずれもが大変優れた演奏だと思ったので、いつかもう一度実演を聴いてみたいと思っていました。
ところが、98年以来、来日公演のニュースを聞かずに今年まで来ました。その間、どこかで来日をしており、それを自分が見落としたのだろうと思っていました。
そして昨年秋、今年3月に来日予定だったアルテミス四重奏団が都合で来日できなくなり、その代役でケラー四重奏団が来日するというニュースを聞いて驚喜し、急いでチケットを取ったのです。

ところが今回、会場でプログラムを見て分かったのですが、同四重奏団は98年以来、来日していなかったのです。ぼくの見落としではなかったのです。
同四重奏団は、日本のような遠方での公演を好まないということなのでしょうか…?
なお98年の来日の時から、第2vnが交代したようでした(前回の第2vnは、創立以来のメンバーだったヤーノシュ・ピルツでした)。

さて、当日の公演ですが、ぼくにとって「フーガの技法」を弦楽四重奏の形態で聴くのは初めてのことでした。これまではピアノかチェンバロ、特にチェンバロで多く聴いているのです。
今回同曲を弦楽四重奏で聴いて、まるで別の曲を聴いているように感じました。

またバッハと、その次に演奏されたバルトークの曲とは、作曲された時代といい、作曲の技法といい、大きな隔たりががあるはずですが、まるで違和感なくバルトークの曲に入っていくことができました。
両曲の間に連続性を感じることができたのです。
それはバッハの作品に20世紀に通じる普遍性があり、バルトークの作品にバロックに遡る普遍性があり、そしてケラー四重奏団の実力のなせる業でしょう。

中休みを挟んで演奏されたベートーヴェンは今一つの演奏でしたが、バッハとバルトークの演奏はすばらしいもので、これらを聴くことができただけで、満足することができました。

演奏後、サイン会に参加し、ワーナーミュージックから出ているドビュッシー/ラヴェルのCDを買って、4人の奏者にサインをして頂きました。
上述のようにケラー四重奏団は来日が少ないので、めったにないチャンスだと思ったからです。
同四重奏団のドビュッシー/ラヴェルのCDは既に持っていますが、それは中古店に売却すればよいと思ったのです。

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