植草一秀『消費増税亡国論』(飛鳥新社)

植草一秀『消費増税亡国論』(飛鳥新社)という本を読み終えた。
たいへん興味深い内容で、ゴールデウイークに入った昨日と今日の2日間で読み終えることができた。

植草一秀氏の著作を読むのは『日本の独立』(飛鳥新社)、『日本の再生』(青志社)に次いで3冊目である。最初の『日本の独立』については本ブログでも取り上げたことがある(下記の自己TBを御参照頂ければ幸いです)。

植草氏は、現在では、日本の政治・経済分野のあらゆる学者・評論家の中で、最も一般国民の立場に立ち、一般国民の利益と幸福のために活動している方ではないだろうか。

本書は単なる消費増税反対論ではない。
植草氏も将来的な社会保障の危機から消費税の増税が必要となることは認識している。
問題は、野田政権が、必要なプロセスを踏まずに消費増税に突き進んでいること、すなわち天下り根絶により政府支出のムダを省くことを怠って、ひたすら消費増税に向かっている点にある。
これは民主党が2008年の総選挙で掲げたマニフェストを破り、民主主義に違反するものである。野田政権は国民との約束を踏みにじり、財務省に言われるがままにひたすら消費増税に突き進んでいる点にあるのだ。

本書の72頁で次のように述べられている。
「政府が増税政策を論議するための前提条件は、三つある。第一にシロアリを駆除すること。(中略)
シロアリ退治とは、すなわち官僚利権の中核である天下り利権の根絶を意味する。
第二に社会保障と税の一体改革の言葉が示す通り、長期的に持続可能な社会保障制度の構築とセットで
消費増税の論議が行われるべきこと。社会保障改革のない増税論議は許されない。
第三に国民の日々の生活に直接影響を与えるのは、日本経済の活動そのものである。社会保障制度を改めたり、税制を改めたりするたびに大不況が発生し、国民が苦しみの淵に追い込まれるのでは、政府の存在する意味がない。様々な制度改革が必要であるが、日々の生活に直結する国民経済そのものの安定的な推移、これを確保するなかで改革を実施するものでなければならない。」

まことに明快であり、正論である。

本書は値段も1000円と手頃である。1人でも多くの方々に読んでいただきたい本だ。



消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す!
飛鳥新社
植草一秀

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  • 植草一秀『日本の独立』(飛鳥新社)

    Excerpt: 最近、読書に充てる時間が少々できたので何冊か政治経済関係の本を読んでみた。 本ブログでも何冊か記事にしたいと思う。 Weblog: クラシック音楽のある毎日 racked: 2012-04-29 20:43