ミケランジェリのラヴェル「ピアノ協奏曲」

今日の東京は、午後に曇りの時間帯もありましたが、1日を通してほぼ雨で、梅雨らしい1日でした。
今日聴いたのは、ラヴェルのピアノ協奏曲です。
演奏は、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(p)とエットレ・グラチス指揮フィルハーモニア管弦楽団です。1957年3月のEMIへの録音です

ラヴェルは、生涯に2曲のピアノ協奏曲を作曲しており、本曲と、左手のためのピアノ協奏曲です。ともに1930、31年の作品で、ラヴェル(1875ー1937)の晩年の作品ということになります。

本曲ですが、急・緩・急の従来型の古典的な3楽章構成を取ります。
第1楽章は、ラヴェルらしく明朗で色彩感豊かな楽章です。ラヴェル得意の管楽器の活躍する楽章です。ただ、途中でラヴェルらしからぬメランコリックな楽想が現れ、ハッとする時があります
第2楽章は、本曲の白眉だと思います。まるでラフマニノフであるかのようなメランコリックで、リリシズムに溢れた、デリケートな楽章です。まったくラヴェルらしくありません。管理人が先入観なしにこの楽章だけを聴いたら、ラヴェルの作品だとわからなかっただろうと思います。
第3楽章は、一転してラヴェルらしい快活な曲想に戻ります。ジャズの影響が感じられます。

ミケランジェリ/グラチスの演奏は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番とのカップリングで、昔から名盤として有名なものだと思います。モノラル録音ですが、モノラルにしては良好な録音です。ミケランジェリ(1920ー95)壮年期の明快で繊細なタッチがよく捉えられています。
ミケランジェリの演奏は、明快で、清朗な演奏で、ペダリングは抑えられています。特に第2楽章での繊細な表現には感心させられます。
本曲の演奏としては、アルゲリッチ/アバドの2種類の演奏が有名なのだろうと思います。管理人は、アルゲリッチ盤が名演であることを否定するつもりはありませんが、このミケランジェリ盤より上なのかというと疑問だと思います。それくらい、ミケランジェリ37歳の時の本演奏は、冴え渡っていて完璧であるように思うのです。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック