小林研一郎/日本フィルの演奏会(1月26日)

首都圏が大寒に見舞われた一昨日1月26日(金)、東京・赤坂のサントリーホールで行われた、小林研一郎指揮日本フィルハーモニー管弦楽団(以降、「コバケンさん」「日フィル」と省略します)。
プログラムは次の通りでした。

シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」(ヴァイオリン独奏: アレクサンドラ・スム)
ブルックナー「交響曲第7番」

また、徳永二男さんがゲストコンマスとして参加しておられました。

調べてみると、管理人が日フィルを聴くのは、2000年に広上淳一さんの指揮でハイドン「天地創造」を聴いて以来18年ぶりでした。またコバケンさんの指揮は1999年以来19年ぶりでした。
管理人はここ15年以上、オーケストラは読売日本交響楽団(読響)を中心に聴いてきたので、それ以外のオーケストラはあまり聴いていません。日フィルは18年ぶりという本当に久しぶりでした。

また「炎のコバケン」と呼ばれる熱血的な指揮で有名なコバケンさんは、今年で喜寿の77歳を迎えられるようです。最近ハンガリーの滞在が長かった方に教えて頂いたのですが、ハンガリーで最も有名な日本人は小澤征爾さんでも安倍晋三首相でもなくコバケンさんだそうです。ハンガリー国立フィルの音楽監督を長く務められ、地元の方々に敬愛されているのでしょう。日本人としては嬉しいエピソードです。そのような話を聞いたこともあって、この辺で久しぶりにコバケンさん/日フィルのコンビを聴いてみたいと思い、足を運んだのです。

さて、シベリウスのヴァイオリン協奏曲ですが、管理人の愛好する曲です。ヴァイオリン独奏のスムは初めて聴くヴァイオリニストですが、プログラムによるとロシア出身で、パリを中心に活躍めざましい若手女流ヴァイオリニストとのことでした。鮮やか真紅のドレスを着て登場しました。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲というと、録音では、古くはジネット・ヌブー、現役ではアンネ・ゾフィー=ムター、諏訪内晶子と女流に名演が多いように思います。この日のスムは、往年のヌブーを思い出させるような、表情の大きい感情濃厚型の演奏で、荒い点がなきにしもあらずでしたが、 なかなか聴かせてくれる演奏でした。大きいビブラートなど最近では珍しいように思います。このスムというヴァイオリニストは、今後台頭してくるかもしれないという期待を抱かせる演奏でした。
ただコバケンさん/日フィルの伴奏が、冴えないというか物足りなさを感じました。

中休みを経て、ブルックナーの交響曲第7番です。この曲も管理人の愛好する曲で、実演でもたびたび聴いています。最近では本ブログ休止中の2年前、2016年2月、ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンが来日してブルックナー・チクルスをやった時、同じサントリーホールで第7番を聴きました(余談ですが、バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリンの演奏は5年に1回くらいしか聴けそうにない位素晴らしい演奏でした)。
コバケンさん/日フィルの演奏は、生き生きとしてダイナミックな演奏でした。日フィルが、コバケンさんの求めに応えて(?)大きな音を出していました。特に金管楽器の音は、ブルックナーでは珍しいくらい大きかったです。緩徐楽章では繊細な表情に欠けるように思え、コバケンさんのブルックナーはあまり評判が良くないように思いますが、この辺にその理由があるのでは、と思ったりしました。しかし、現在では珍しい熱血型のブルックナーを聴くことができたのは事実で、コバケンさんの意図は達成されたのではないでしょうか。

管理人は、喜寿を迎えたコバケンさんが相変わらず炎のような演奏で、喜寿を迎えても青壮年のような若々しく熱い演奏をすることに満足して帰路に着きました。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック