ケンプのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第11番」

今日の東京は、真夏日に当たる30度にほぼ到達する暑さでした。明日は気温が下がるようですが、この様子だと今年は夏の到来が早く猛暑の夏になるのではないでしょうか。

今日はウィルヘルム・ケンプ(p)の演奏するベートーヴェンのピアノ・ソナタ第11番変ロ長調作品22を聴きました。1965年1月のケンプ2回目のスタジオ録音です。

本曲は1800年、ベートーヴェン30歳の時の作品です。急・緩・急・急の4楽章構成を取ります。直前の第10番は3楽章構成だったので、作品の規模が大きくなっているのが分かります。

第1楽章は、青年の作品らしく、いかにも若々しく壮麗な楽章です。管理人はこの第1楽章を好んでいます。第2楽章は、ベートーヴェンの緩徐楽章らしく情感が滲み出ます。たいへん美しい楽章です。第3楽章は典型的なスケルツォで、第4楽章は、少なくとも本ケンプ盤で聴く限り意外に温和で、どこか風変わりな要素が感じられます。

このようにソナタ11番はベートーヴェン初期の秀作であり、その前の作品14に含まれる2曲のソナタである第9番と第10番を上回る出来なのではないでしょうか。

ケンプの演奏は、ケンプらしく温和で安心して聴くことのできるものです。テンポはあまリ変えず、適正なテンポだと感じます。切れの良さのようなものはありませんが、本曲にそのような要素が必要なのかどうか…。
実は管理人は今日、本曲を初めはグルダ盤で聴きました。グルダ盤は非常に早いテンポでなぜだか急いで弾いているような印象で、味も素っ気もない演奏だと思いました。そこでケンプ盤を聴いて口直しをした、というわけです。この曲はアラウとかブレンデルなら、もっと味わい深く弾いてくれるのではないか、と思ったりしました。

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