ブレンデルのシューベルト「ピアノ五重奏曲『ます』

ゴールデンウィーク後半2日目です。東京では、今年のゴールデンウィーク後半初日の昨日は、午前に雨がが降っていましたが午後から晴天となり、以降ゴールデンウィークが終わりまで晴天が続くようです。
毎年この季節になると思うのですが、ゴールデンウィークの頃はそれほど暑くないうえに湿度が低くからっとしていて、1年で最も良い気候だと思います。

今日の1曲は、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」D664です。演奏はアルフレート・ブレンデル(p)、トーマス・ツェートマイアー(vn)、タベア・ツィンマーマン(va)、リヒャルト・ドゥヴェン(vc)、ペーター・リーゲルバウアー(cb)です。1994年9月の旧Philips(現在はデッカ)録音です。

本曲は古今のピアノ五重奏曲の中で最も有名な作品と思います。また全曲通じてフレッシュで明快ではつらつとした曲想は、今日のような晴れた春の日に聴くのにふさわしいと思います。
第1楽章から印象的なアインザッツでスタートしますが、最大の聴きものは歌曲「ます」の主題による変奏曲で書かれた長大な第4楽章でしょう。この楽章を聴いていると、春の渓流で鱒が生き生きとすいすいと泳いでいるのが思い浮かびます。特にピアノ・パートは、本当にフレッシュで聞いていて耳に心地よいものです。

今日聴いた演奏はブレンデルの「Complete Philips Recordings」に収録されていたもので、彼にとってはクリーヴランド四重奏団団員、デマーク(cb)との1977年録音に次ぐ2回目の録音です。
管理人はクリーヴランド四重奏団員らとの初回録音は繰り返し聴いてきましたが、ツェートマイアーらとの2回目録音を聴くのは今日が初めてでした。
聴いてみて、さすがに疑問だと思いました。ブレンデルも弦楽器の4人の奏者も、表情が大きすぎ、豊かすぎるのです。とりわけヴァイオリンのツェートマイアーにその傾向があるように思います。このようにメリハリの付けすぎと思える演奏は「室内楽」としてどうなのか…。常設の弦楽四重奏団ではなく、ツェートマイアーやタベア・ツィンマーマンらソリストとして活躍又はソリスト級の腕前の奏者を集めたことが裏目に出ているように思うのです。
同じブレンデルでもクリーヴランド四重奏団員らとの1977年の初回録音は名演として評価を確立していますが、この1994年の再録音はあまり評判を聴かないように思います。その理由はこの辺にあるように思います。初回録音の方がアンサンブルとしてのまとまりがずっと良いのです。

さて今日は、せっかくの晴天に水を差すような毒舌を吐いたブログ記事になってしまいました。ただし本ブログは管理人の感じたことを忠実に書くようにしているので、このような記事になる時もあるのです。御不快を感じられた方には、お詫びを申し上げなければならないと思います。

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