ケンプのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第13番」

今日の東京は蒸し暑いような1日です。
今日は、ウィルヘルム・ケンプの演奏するベートーヴェンのピアノ・ソナタ第13番変ホ長調作品27の1を聴きました。1965年1月のケンプ2回目のスタジオ録音です。

ソナタ13番は、最も有名なソナタの一つである14番「月光」作品27の2の直前の曲です。「月光」と同様、緩徐楽章で開始されます。「月光」は緩・緩・急ですが、本曲は緩・急・緩の3楽章構成を取っています。
まず第1楽章が穏やかで、抑制された美と情感が漂っています。管理人の好きな楽章です。
第2楽章はスケルツォのようなもので、明るいというより透明感を感じます。
第3楽章はこのケンプ盤で約8分と最も長大です。序奏部分は瑞々しく穏やかに始まりますが、途中でアレグロに転じ、最後に序奏部分が回想されて終わります。
本曲は次の「月光」があまりに名曲なためにその陰に隠れがちなのかもしれませんが、特に両端楽章が魅力で、佳曲と言えるのではないでしょうか。

ケンプの演奏は、さすがに両端の緩徐楽章での表現に非凡なものを感じます。テンポは全体的に妥当だと感じます。反面、第2楽章や第3楽章のアレグロでキレが足りないようにも感じますが…。
本演奏はケンプのベートーヴェンの中では中くらいの出来のように思いますが、安心して聴いていられる演奏であることは間違いないと思います。

管理人の趣味ということになりますが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ演奏は、アラウとブレンデルが両横綱のように思っています。それを追うのが個性派のケンプで、アラウ、ブレンデルにケンプを加えて御三家のように位置付けています。
本当はこれら3人にギーゼキングを加えて四天王と言いたいところなのですが、ギーゼキングは録音条件が悪い上、そもそも全曲録音を果たしていないので、そのように言いにくいのが残念です。

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