ロデオン/コラールのフォーレ「チェロ・ソナタ第1、2番」

今日文化の日は、東京は秋晴れの好天気です。ここ1週間以上、晴天が続いています。
今日は、フォーレのチェロ・ソナタの第1番と第2番を聴きました。演奏は、フレデリック・ロデオン(vc)
とジャン=フィリップ・コラール(p)です。1975年から78年にかけての録音です。旧EMIのフォーレ室内楽全集の一環として録音されたものです。

フォーレは生涯に2曲のチェロ・ソナタを残しています。第1番が1917年、第2番が1921が1921年の作で、いずれもフォーレ(1945ー1924)の晩年の作品ということになります。
両曲とも急・緩・急の3楽章構成を取ります。フォーレ晩年の作品というと、渋い曲ではないかと思われるかもしれませんが、両曲とも第1楽章と第3楽章は意外に(?)なかなか流麗で、フランスの香りが豊かで、特に第2番の第1楽章・第3楽章など若々しささえ感じられます。
しかし両曲とも聴きものは第2楽章でしょう。ピアノ伴奏にのって、チェロが息長く朗々と語りかけます。フランスの詩の朗唱を聴いているかのような気持ちになります。奥深く玄妙なフォーレ独自の世界です。今日のような秋深き日に聴くのにふさわしい曲だと思います。

これら2曲は実演であまり演奏されず、録音も多くありませんが、古今のチェロ作品の中でも五指に入ってもおかしくない名曲なのではないでしょうか。

本録音のチェリスト、ロデオンは1952年生まれなのでまだ存命だろうと思いますが、録音数は少ないようです。明るめの音色で、フォーレにふさわしい流麗な演奏を聴かせてくれます。フォーレのチェロ・ソナタは、チェリストが自分を出そうとしたり雄弁に演奏されては困る作品だと思いますが、本録音でのロデオンは節度を保った好ましい演奏です。
コラールも、室内楽を得意としたピアニストらしく、自分を出さずにロデオンのやりたいことを生かそうとした好サポートをしています。
管理人は、旧EMIのフォーレ室内楽全集の前に完成されたERATOのフォーレ室内楽全集に収録されたトルトゥリエ/ユボーの録音も持っていますが、ロデオン盤はトルトゥリエ盤に匹敵する名演だと思います。

ところで余談になりますが、フランスの旧EMIは現在はERATOレーベルから発売されているので、現在はトルトゥリエ盤とロデオン盤の両方がERATOレーベルなのかもしれません。


追記 本曲については、過去にトルトゥリエ/ユボー盤の記事を書いたことがあるので、その時の記事を自己トラックバックします。

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  • フォーレのチェロ・ソナタ第1・2番

    Excerpt: 「11月1日「勝手にフォーレの日」」について フォーレは晩年に2曲のチェロ・ソナタを作曲している。この2曲はあまり演奏機会に恵まれていないのではないだろうか。 Weblog: クラシック音楽のある毎日 racked: 2018-12-31 11:19