ゲルネ/エッシェンバッハのブラームス「歌曲集」

今日の3連休3日目の東京は、曇り空の寒い1日です。今年の冬は雪こそあまり降りませんが、厳冬と言って良いくらい寒い冬のように思います。
今日は、マティアス・ゲルネ(Br)とクリストフ・エッシェンバッハ(p)の演奏するブラームスの歌曲集を聞きました。Harmonia Mundiレーベルより出ている輸入盤で、CD番号はHMC902174です。次のような歌曲が収録されています

9つの歌曲 作品32
夏の夕べ 作品85の1
月の光 作品85の2
死、それは清々しい夜 作品96の1
花は見ている 作品96の3
航海作品96の4
4つの厳粛な歌 作品121

全部で18曲の歌曲が収録されていることになります。
ブラームスというと、一に交響曲、ニに協奏曲のようなイメージを持たれるファンが多いのではないでしょうか。管理人の趣味はそうではありません。管理人にとってブラームスは、室内楽曲と歌曲です。
ブラームスの室内楽の方は、ヴァイオリン・ソナタやクラリネット五重奏曲のような有名曲が存在するせいもあり、名曲揃いであることは、かなりのファンの知るところであると思われます。しかしブラームスの歌曲についてはどうでしょうか。大作曲家が余技として創作したもののように軽く見られているのではないでしょうか。

管理人の考えはそうではありません。歌曲分野の横綱的存在のシューベルトは別格として、それに次ぐ魅力を持っているのがブラームス歌曲とヴォルフ歌曲だと考えています。
ブラームスは生涯にわたり約200曲の歌曲を作曲していますが、シューベルトにない素朴さと温かみが感じられる曲が多く、あまり有名でない曲を聴いていてもいいなあと感じさせられることが度々あります。
今日聴いた曲の中では、「9つの歌曲」作品32の最後の「私の女王様、あなたは何と」作品32の9など最たるものです。管理人ならブラームスの全作品の中でベスト・スリーに入れるだろう佳曲です。

また「四つの厳粛な歌」作品121は、ブラームス(1833ー1897)の最晩年に当たる1896年に作曲された曲で、聖書からテクストを取ったものですが、晩年のブラームスらしい暗さと深さを持った名曲です。

ブラームスの歌曲は声域が低い曲が多く、バスかバリトンで歌われるのが適していると思います。管理人は往年のハンス・ホッターによるブラームス歌曲の名唱が忘れられません。
マティアス・ゲルネは、現代のホッターと言うべき存在で、今日聴いたCDでは土の温もりのように温かく、しみじみとした、デリケートな声唱を聞かせてくれます。ブラームス歌曲との相性は抜群です。
指揮だけでなく歌曲伴奏の分野でも傑出したエッシェンバッハの鋭敏でデリケートな伴奏も素晴らしく、本CDは、あのディートリヒ=フィッシャー・ディースカウを始め、これまでの各種のブラームス歌曲録音の中でも、傑出した録音の一つではないでしょうか。
Harmonia Mundiレーベルのゲルネによるブラームス歌曲集は、今のところ今日聴いたHMC902174 だけのようですが、続編が待たれます。

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