バリリSQのモーツァルト「弦楽五重奏曲第3番」

今日日曜の東京は昨日に続き好天気です。ただし明日から雨降りになるようです。
今日は昨日に続きモーツァルトの室内楽曲です。弦楽五重奏曲第3番ハ長調K515です。演奏はバリリ弦楽四重奏団とヴィルヘルム・ヒューブナー(第2va)のWestminsterへの録音です。1953年録音です。

モーツァルトは交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、オペラ、声楽曲とあらゆるジャンルに名曲を残しました。その中でどのジャンルの曲が好きかというと、それはリスナーの好みという他はありません。
管理人は、モーツァルトに関しては協奏曲と室内楽曲に特に魅力を感じています。モーツァルトの室内楽曲は数多くありますが、専門家筋に最も高く評価されているのはクラリネット五重奏曲と弦楽五重奏曲の第3、4番ではないでしょうか。管理人はこれらにヴァイオリン・ソナタの一部も付け加えたいのでが、それはともかく、今日聴いた弦楽五重奏曲第3番ハ長調がモーツァルトの室内楽曲の中で有数の傑作であることは間違いありません。
本曲は、急・急・緩・急の4楽章構成を取ります。第1楽章冒頭のチェロと第1vnの掛け合いを聴いただけで、何という良い音楽なのだろうという気持ちになります。この冒頭部分は、今日聴いたバリリSQとヒューブナーのテンポ感は絶妙です。この第1楽章の優雅で晴朗で膨らみがある天上的な美しさは、何ものにも変えがたいものです。第2楽章はメヌエットですが、力強さが感じられます。第3楽章はアンダンテで美麗な音楽です。第1vnと第1vaの掛け合いは美しいの一語に尽きます。第4楽章は活発でコケティッシュな楽章です。管理人はこの第4楽章にも強い魅力を感じます。
このように弦楽五重奏曲第3番は、たいへん完成度の高い作品です。また優雅で晴朗な楽想は今日のような春の一日に聴くのにふさわしいように思います。

バリリSQの演奏は、古き良き時代のウィーンの演奏スタイルを今に伝える絶対の名演です。古き時代のウィーンと言っても弾き崩しのようなものは一切なく、端正なスタイルです。第1楽章でのゆっくりしたテンポ感はとりわけ絶妙です。各奏者が自らの演奏技術を誇示しようとするような面は一切感じられず、アンサンブル演奏を楽しんでいるのが伝わってくる演奏です。
本録音から60年以上が経過していますが、モーツァルトの弦楽五重奏曲に関する限り管理人はバリリSQを上回る演奏を聴いたことがありません。

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