アメリンクのモーツァルト「歌曲集」

今日の東京は雨です。気温が下がり、秋が近いことを感じさせる一日です。
管理人は昨日に続き、手術後(手術と言っても、手術の内に入らないと言われる白内障ですが)の音楽三昧の日を送っています。

今日はエリー・アメリンク(S)とイエルク・デムス(p)によるモーツァルトの歌曲集です。1969年12月の旧EMへの録音です。
以下の19曲が収録されています。

静けさがほほえみながらK152、鳥よ、年ごとにK307、寂しい森の中でK308、満足K471、おいで、愛するツィターよK351、いましめK433、すみれK476、私の慰みであっておくれK391、魔法使いK472、別離の歌K519、ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時K520、夢のすがたK530、私の胸は喜びに高鳴るK579、かくしごとK518、可愛い糸紡ぎK531、夕べの想いK523、老婆K517、クローエにK524、春へのあこがれK596

「おいで、愛するツィターよK351」のみ、ウィリー・ローゼンタールによるマンドリン伴奏が付されています。

上記のようにほぼ作曲の年代順に並べられています。しかしモーツァルトの年を取るにつれての作風の変化は、ほとんど感じられないように思います。
どの曲も、なんと簡潔で優雅で洗練された曲なのでしょうか。
モーツァルトの歌曲というと「すみれ」「春へのあこがれ」あたりが有名ではないかと思いますが、「夢のすがた」「夕べの想い」「クローエに」など他にも魅力的な曲が少なくありません。中でも「クローエに」は相当な傑作だと思います。またたピアノ伴奏が面白く作られている曲もあります。

アメリンクの歌唱がまた素晴らしいものです。彼女は1938年生まれなので、録音当時31歳ということになります。本歌曲集ではアメリンク全盛期の美声を堪能することができます。ヴィブラートをかけない、端正・清潔な、天来の美声をそのまま生かした自然体の純粋な歌唱です。モーツァルト歌曲のような古典的上品さと優雅を持った歌曲には、感情表現を抑えた本アメリンク盤のようなスタイルが好ましいのではないでしょうか。
イエルク・デムスの自分を出さないサポートもアメリンクの名唱を助けています。管理人は、デムスについては、少なくとも伴奏ピアニストとしては不満を抱いたことはありません。

今日聴いたアメリンク/デムスによるモーツァルト歌曲集は、有名なエリーザベト・シュワルツコップ/ワルター・ギーぜキング盤と並ぶモーツァルト歌曲の古典的名演だと思います。

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