ラグビーW杯2019の予想・Ⅲ

前回の記事でラグビーW杯日本大会のグループAについて分析した。今日はグループB〜Dについて分析したい。

まず今大会屈指の強豪であるNZと南アが同居したグループBだが、大方の予想は①NZ②南アではないだろうか。管理人は①南ア②NZと予想する。
南ア代表スプリングボクスは、管理人が1990年代の前半から応援しているチームだ。同国は前回大会で3位になった(準決勝でNZに18ー20で敗れる)後、数年低迷していたが、2018年初めに監督が現在のラシー・エラスムス氏に交代すると上昇気流に乗り始めた。前回大会は主力に怪我が多くベスト・コンディションで大会を迎えることができなかったのに対し、今回は主力の怪我が少なく、ほぼベストに近い状態のメンバーで大会に臨むことができそうだ。
南アとNZについては次回の記事で詳しく分析したい。
グループBでこれら両国に次ぐ実力を持っているのはイタリアだと思われるが、同国は6N(シックス・ネーションズ、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、イタリアの北半球6ヶ国の間で毎年年初に行われる対抗戦)で過去数年間にわたり全敗を喫するという低迷期にあり、NZ・南アの二強には到底及ばないだろう。

次にグループCだが、①イングランド②フランスと予想する。
イングランドは、前回大会でジャパンを率いたエディー・ジョーンズ氏が、前回大会直後に監督に就任した。今大会は、FWにPRマコとNO8のヴ二ポラ兄弟やLOイトジェ、BKにSOファレル(主将)、CTBマヌ・トゥイランギ、FBデイリーらタレントを揃っている。選手層も厚く、主力選手が怪我しても大きな戦力ダウンはない。
懸念材料はここ2年の戦績が芳しくないことだ。6Nでは2016、17年に連続優勝を果たした後、2018年は2勝3敗、今年2019年は2勝2敗1分という今一つの成績が続いている。
しかし元々イングランドは北半球で最も、選手のタレントと層の厚さに恵まれた国である。その上、同国を率いるのは名将ジョーンズ監督である。彼はジャパン監督時代に見せたように、卓越した分析能力と的確な戦術立案能力を持ち、大試合に向けてチームのコンディションを整える術に長けている。おそらくグループCでは、近年低迷しているフランスや南半球で4番手のアルゼンチンを難なく下してグループCを首位通過するだろう。最終的にNZや南アと優勝争いをするのではないだろうか。
フランスは近年6Nでパッとした成績を残すことができず、南半球諸国との対戦も負けが込んでいる。今大会もSOヌタマックら若手中心で臨むようだ、前回大会でベスト4に勝ち残ったアルゼンチンとの優劣を予想するのは難しい。が、アルゼンチンも今年のTRC(The Rugby Championship、NZ、オーストラリア、南ア、アルゼンチンの南半球4ヶ国の間で毎年行われる対抗戦)では完敗続きで、調子が悪そうに思えた。
フランスは何やかや言われても選手層の厚い国であるではあるし、これまで何回もW杯でアップセットを起こした実績がある。ここはフランス2位と予想しておくが、グループA〜Dの中で勝ち抜き国の予想が最も難しいのがこのグループCだと言える。

グループDは、①ウェールズ、②オーストラリアと予想する。
ウェールズは今年の6Nで全勝優勝を果たし、今夏一時的に世界ランク1位まで上昇した。NO8ファレタウ、SOアンスコムが怪我で今大会出場がかなわず、特に創造性のある司令塔だったアンスコムの離脱は痛そうに見えるが、NO8にモリアティ、SOに前大会で活躍したビガーが入って穴を埋めることになり、それほど大きな痛手ではないようだ。
同国もLOアラン・ウィン・ジョーンズ(主将)、CTBジョナサン・デーヴィス、WTBノース、WTB/FBリアム・ウィルアムズ、FBハーフペニーとワールド・クラスの選手がおり、戦法もFWサイドをいったん突いてからBKに展開するというシンプルでオーソドックスな戦法を徹底して継続している。戦法が徹底され、長きにわたり同じ選手が中心選手を務めているという点はアイルランドと似ている。
ウェールズのディフェンスは非常に固い。ディフェンスの固さは今大会出場国中、屈指のものがある。おそらくオーストラリアを抑えてグループDを首位通過するだろう。
オーストラリアはNZ、南アと並ぶ南半球三強の一角であり、今年のTRCでNZを下すなど、上り調子なのかもしれない。だがここ数年、北半球諸国との対戦成績は良くない。チェイカ監督は司令塔SOに同ポジションを長く務めてきたフォーリーではなく、リアリーファノを起用する考えなのかもしれない。それはともかく、同国はBKには、キャリアハイのCTBケレビやWTBコロインベテ、ベテランのアシュリー・クーパーやビールとタレントがいるものの、FW、特にFWの前5人の力強さがない。このFWのパワー不足という問題は、同国が1999年大会で優勝し2003年大会で準優勝して以降の約15年間ずっと抱えてきた問題で、今大会も、この問題を解消できないまま迎えてしまった感がある。グループDではウェールズに勝つかもしれないが、敗れる可能性の方が強いだろう。
グループDには、ウェールズ、オーストラリアの両国の他、好調を伝えられるフィジーも入っている。フィジーはラグビーが国技の国であり、ボールを素早くどんどん動かしていく同国伝統のランニング・ラグビーは見ていて楽しい。だが今大会はクジ運が悪かった。同国はこの6月ジャパンに敗れており、その試合を見る限りウェールズやオーストラリアを破るほどの強国とは思えない。

こうして各グループを勝ち抜き決勝トーナメントに進出するのは、

グループA: ①アイルランド、②日本
グループB: ①南ア、②NZ
グループC: ①イングランド、②フランス
グループD: ①ウェールズ、②オーストラリア

ということになる。

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