レーゼルのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第2番」

9月も前半が過ぎましたが、東京では暑い日が続いています。今日はペーター・レーゼルの演奏するベートーヴェンのピアノ・ソナタ第2番イ長調作品2の2を聴きました。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第2番は、作品番号で分かるように彼の創作活動で最初期の作品です。急・緩・急・急の典型的な4楽章構成を取ります。
第1楽章は明快で伸びやかです。第2楽章は、緩徐楽章ですが、静かさと落ち着きが感じられます。ただし、同じベートーヴェンの初期ソナタでも、後年のソナタと比べると、クリエイティビティーに乏しいようにも感じます。
第3楽章はスケルツォですが、充実した楽章なのではないでしょうか。3分余りの間に何回もめまぐるしく転調し、起伏に富んでいます。
第4楽章はロンドで、柔和でのびのびとしています。管理人はこの楽章が好きでいます。

レーゼルの録音は、2011年10月11、12日、東京・四谷の紀尾井ホールで日本のキングレコードにより行われたものです。管理人は、同年10月12日、紀尾井ホールでレーゼルの演奏を聴いており、その時の音源なのかもしれません。当日は、ベートーヴェンのソナタの2番、31番、1番、32番が、この順序で演奏されました。最初の2曲と最後の2曲を組み合わせたという意欲的なプログラムでした。その時、最初の2曲と最後の2曲が似ている、という意外な感想を持ったのを覚えています。いずれの曲も、作曲年代に違いはあっても、同じベートーヴェンが作曲した以上当然なのかもしれません。

さてレーゼルの演奏は、強い個性はないのかもしれませんが、真摯にじっくりと演奏された、オーソドックスなスタイルで、欠点の上げようがないほど立派な演奏です。管理人はベートーヴェンのピアノ・ソナタというと、ナット、ケンプ、アラウ、ブレンデル等、20世紀の録音ばかり聴いており、21世紀に入ってからの20年間の録音はこのレーゼル以外はほとんど聴いたことがありません。しかしレーゼルの演奏は、上記の20世紀の巨匠たちに何ら劣るものではないと思います。また、21世紀に入ってからの演奏には、レーゼル以外にも良いものがあるのかもしれない、と思ったりします。レーゼルのベートーヴェンは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタのスタンダードとして、これからの人生で繰り返し聴いていきたい演奏なのです。

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