ラグビーW杯、イングランド対オーストラリア(10月19日)

本日10月19日(土)、大分スポーツ公園総合競技場で行われたラグビーW杯決勝トーナメント1回戦、イングランド対オーストラリア(以下、「豪州」とします)の試合をテレビ観戦した。
イングランドはグループC1位、豪州はグループD2位での決勝トーナメント進出である。

イングランドは、グループステージではCTBで起用してきたオーウェン・ファレル(主将)をSOで起用した。
一方の豪州はSHにゲニア、SOにリアリーファノを起用し、FW第3列はポーコック、フーパー(主将)を共に起用してダブル・オープンサイドFLの体制を敷いた。

豪州は試合開始直後から敵陣でフェーズを重ねて攻め続けたが、点を入れることができなかった。結果論になるが、ここでPGでの3点でも取れていればその後の試合展開は変わったものとなっただろうと思う。
11分、豪州はFBビールのブレークからリアリーファノのPGで3ー0と先制した。しかしその後はイングランドが敵陣で攻め続け、17分左WTBメイが左隅にトライを決めた。ファレルが難しい角度からのゴールを決めて7ー3と逆転した。
さらに20分、アウトサイドCTBスレードが自陣でインターセプトし、彼が蹴ったキックをメイが左隅に抑えてトライ。ファレルのゴールで14ー3とリードを広げた。
25分豪州はリアリーファノのPGで3点返したが、29分イングランドはファレルのPGで17ー6とした。
39分イングランドはスクラムでコラプシングの反則を犯し、豪州がリアリーファノのPGで9ー17としたところで、前半を終了した。

後半2分、豪州は左WTBコロインベテがセンターラインからゴールまで走り切る個人技のトライ(リアリーファノ、ゴール)で16ー17の1点差に迫った。
しかし5分、イングランドは敵陣内でのフェイズを重ね、最後は右PRのシンクラーがトライ(ファレル、ゴール)で、24ー16と引き離す。
さらにイングランドは10分、敵陣でスクラムを押して相手の反則を得、ファレルのPGで27ー16とした。
12分、豪州はリアリーファノに代えてトゥームアを投入した。そして15分頃から相手ゴール前でスクラムを得て攻め続けたが、ここはイングランドに守り切られてしまった。
すると、どうしても流れがイングランドに傾いてしまう。25分、イングランドはファレルのPGで30ー16とした。
この頃からイングランドがスクラムを始めとするFWのパワーではっきりと優位に立ち始めた。
32分ファレルのPGで3点を追加すると、34分豪州が自陣からボールを回そうとするのを右WTBワトソンが狙いすましたようにインターセプトし、そのままトライ。ファレルのゴールで40ー16とした。そしてそのままノーサイドとなった。

40ー16と意外な大差になった。FWの力量の差だろうと思う。前半からイングランドの方がFW戦で優位に立っている感があったが、その差がだんだんと開き、後半の後半はFWで圧倒したという印象だ。
特筆すべきはファレルのプレースキックの正確性だ。ファレルはこの試合、8本のプレースキックを難易度の高いものを含めて全て成功させた。もっとも豪州のプレースキッカー、リアリーファノも蹴った4本のプレースキックを全て成功させたが…。
大試合になればなるほど、1本1本のプレースキックを正確に決めることが重要になる。1本のプレースキックの成否が勝敗を分けることも十分あり得る。ファレルのキックのスキルと強靭な精神力は、準決勝以降のイングランドにとって貴重な武器となろう。

豪州は同国が得意とするBK展開をしてもイングランドの堅い守備にあってなかなかゲインを切ることができず、結局はコロインベテやFBビールの個人技頼みだった。組織としてイングランドの守備を崩すことができなかった。FWでゲインを切ってBK展開するというような理想的な攻撃は全くできなかった。
要するにFWの力強さが足りなかったということだ。本ブログで以前指摘したように、同国は10年以上の長きにわたり、FWの前5人のパワーが足りない状態が続いている。何か構造的な問題があるのかもしれない。
また今大会は、ゲニア、リアリーファノ、ビールや、FWのポーコックなどベテランが多く選出された。しかし彼らベテランは今一つ活躍できなかった。
4年後のW杯に向けて、世代交代を図り一からチームを立て直す必要があるだろう。マイケル・チェイカ監督もおそらく交代するだろう。

イングランドは、準決勝で、本日アイルランドに快勝したニュージーランドと対戦する。事実上の決勝戦というべき大一番だ。

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