ケンプのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第27番」

Beethoven: The 32 Piano Sonatas
Beethoven: The 32 Piano Sonatas
今年2019年(令和元年)は今日を含めて残り3日となりました。
今日はベートーヴェンのピアノ・ソナタ第27番ホ短調作品90を聴きました。演奏はウィルヘルム・ケンプです。1965年1月のDGへの録音です。ケンプはDGに2回にわたりベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音を果たしており、その2回目の録音ということになります。

ベートーヴェンのソナタ第27番は、ベートーヴェンが中期から後期にさしかかろうという過渡期の作品です。同時期の作品として交響曲第8番があります。
今日聴いたケンプ盤で約14分という小品で、珍しく2楽章構成を取っています。
第1楽章と第2楽章の間に、動と静、暗と明、深刻と平穏という対比が見られます。この点はベートーヴェンの最後のソナタ第32番と似ていますが、ソナタ第32番ほど両楽章の振幅は大きくないように思います。
管理人は本曲の第2楽章が甚だ好きでいます。穏やかな日に日だまりの中で憩っている時のような穏和な、さらに優しさの感じられる楽章です。

ケンプの演奏は、第2楽章に素晴らしいものがあります。テンポをゆっくり目にして、ケンプならではの多彩で繊細な詩的表現を聴くことができます。
第1楽章で音が鳴り切らない技術的な難はありますが、第2楽章だけでも聴いてよかったと思えるような名演です。
日本では戦後数十年の間、ベートーヴェンのピアノ曲演奏において、バックハウスとケンプが両横綱のような扱いを受けていたと聞いています。特にケンプの人気は高かったと聞きます。そのことが納得できる演奏です。

本年のエントリーは今日で最後になると思います。
本ブログを御覧頂いた皆様に感謝申し上げますとともに、皆様の明年の御多幸をお祈り申し上げます。

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