シュタルケル/ブッフビンダーのベートーヴェン「チェロ・ソナタ第1番」

ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集 - シュタルケル(ヤーノシュ), ベートーヴェン, シュタルケル(ヤーノシュ), ブーフビンダー(ルドルフ)
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集 - シュタルケル(ヤーノシュ), ベートーヴェン, シュタルケル(ヤーノシュ), ブーフビンダー(ルドルフ)
今日日曜の東京は曇り空の寒い一日でした。
今日はベートーヴェンのチェロ・ソナタ第1番ヘ長調作品5の1を聴きました。演奏はヤーノシュ・シュタルケル(vc)とルドルフ・ブッフビンダー(p)です。1978年4月の旧テルデックへの録音です。

シュタルケル(1924ー2013)は生涯に3回にわたりベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲録音を果たしたと伝えられていますが、今日聴いたブッフビンダーとの録音はその最後のものではないでしょうか。

ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第1番は、同第2番と共に、1796年ベートーヴェン26歳の時の創作です。ベートーヴェンの作曲人生の中では最も早い時期の作品ということになります。
本曲は緩徐楽章のない2楽章構成を取っています。このシュタルケル/ブッフビンダー盤で20分半ほどの長さです。
第1楽章は長大なアダージョの序奏の後アレグロに変わります。ピアノが若々しくフレッシュな躍動感あふれる演奏を展開します。管理人はこの第1楽章に強い魅力を感じます。第2楽章はロンドですが、やはり生気に満ちています。ベートーヴェンの青年らしい覇気のあふれた作品です。
ベートーヴェンの全5曲のチェロ・ソナタの中では第3番イ長調作品69が最も有名だと思いますが、管理人は作品5の第1番と第2番にも大きな魅力を感じます。第3曲が突出した名曲というわけではなく、全5曲がそれぞれの魅力を持つ名曲だと思います。

シュタルケルはハンガリーに生まれ主にアメリカで活躍した巨匠で、管理人の好きなチェリストです。本録音ではシュタルケルらしい重厚で剛毅な演奏を聴かせてくれます。
ブッフビンダー(1946ー)は現在ではウィーンのピアニストの中で最長老格で、ベートーヴェンを最も得意にしています。本録音では生き生きとした演奏を展開しています。両者は何回か録音で共演しており、相性が良さが伝わってきます。
ベートーヴェンのチェロ・ソナタというと、昔からロストロポーヴィチ/リヒテルとフルニエ/ケンプが名演として有名ですが、管理人はシュタルケル/ブッフビンダーもそれらに匹敵する名演だと思います。

なお管理人は、シュタルケル、ブッフビンダーを共に実演で聴いたことがあります。両者の共演ではなく、シュタルケルは練木繁夫さんとの共演で2001年10月、ブッフビンダーの方はリサイタルで2003年11月のことでした。

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この記事へのコメント

2020年01月19日 01:10
こんばんは。
いつも大変お世話になっております。

丁度シュタルケルの記事を書いた時だったので、嬉しかったです。
シュタルケルさんは演奏家や教育者にも好きな方が多いのでしょうか。

そのシュタルケルさんの実演に接する事が出来たと知り、とても羨ましく感じました。

私も演奏に於いてシュタルケルさんから強い影響を受けたのでなおさらこの記事に共感を持ちます。

素敵な記事をありがとうございます。
2020年01月22日 23:55
よしな様
コメントを頂き、有り難うございます。
またここ数日ブログを開く暇がなかったため、レスが遅れてしまい申し訳ありませんでした。

シュタルケルは、演奏家の間で評価が高いと聞きます。
同時代のロストロポーヴィチがある時期から演奏技術が衰えてしまったのに対し、シュタルケルはあまりそのようなことがないように思います。晩年のRCA時代もそれはそれで朴訥とした味わいがあるように思います。
ロストロが油彩画だとしたら、シュタルケルは日本画のような演奏で、両方とも持っていたいチェリストだと思います。