ルービンシュタインのショパン「即興曲集」

ショパン:幻想即興曲~即興曲(全曲)、舟歌&子守歌 ほか - アルトゥール・ルービンシュタイン
ショパン:幻想即興曲~即興曲(全曲)、舟歌&子守歌 ほか - アルトゥール・ルービンシュタイン
今日日曜の東京は、午前中降雨で、雨が上がった午後も寒いという一日でした。年を取るとともに、身体が寒さに弱くなってきたと感じます。
今日は、ショパンの「4つの即興曲」を聴きました。
演奏は、アルトゥール・ルービンシュタイン(p)です。1964年3月23〜25日のRCAへの録音です。

ショパンの4曲の即興曲の中で最も有名なのは、「幻想即興曲」のニックネームで呼ばれる第4番だと思います。
しかし管理人は、第1番と第3番に「幻想即興曲」以上の魅力を感じています。これら2曲のフレッシュでインスピレーションに溢れた曲想は、まさにピアノの詩人ショパンです。何度聴いても聴き飽きることはありません。
また管理人はクラシックを聴き始めた頃は第2番にピンと来なかったのですが、今日では第2番の内省的でどこかノクターン風の曲想もなかなかのものだと思います。
また第4番「幻想即興曲」の最大の魅力は、冒頭部分ではなく中間部分の抒情性にあるのではないでしょうか。

ルービンシュタインの演奏は、これら4曲の演奏としてこれ以上あり得ないほどの名演です。
まず巨匠のピアノの音色が抜群の素晴らしさです。まるくて柔らかくて暖かで純粋な音です。ぜったいに濁ることはありません。RCAの暖色系の音作りがルービンシュタインの音色の魅力をうまく引き出しています。
演奏スタイルも、極めて自然体でありながらかちっとしています。テンポ感も適切だと感じます。ルービンシュタインを天才ならしめているのは、一つにはこのテンポ感にもあるのではないでしょうか。
ルービンシュタインのショパンは全てが名演ですが、この即興曲はノクターン、マズルカ、バラード等と並びとりわけ出来がよいのではないでしょうか。

管理人はルービンシュタイン以外にも、サンソン・フランソワ、クラウディオ・アラウ、ウラディーミル・アシュケナージ等によるショパンの即興曲も所有していますが、フランソワやアラウは個性的すぎます。アシュケナージは本来この曲に適しているピアニストのように思えますが、なぜかさらさらとした演奏で出来が良くないように思います。
管理人にとって本曲のベストはいつまで経ってもルービンシュタインなのです。



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

ナイス
かわいい

この記事へのコメント

2020年01月27日 17:54
アルトゥール様、こんにちは。

即興曲の第1・3番の魅力にとても共感いたしました。
第1番の若々しいショパンのはじける感性と第3番の明るさの中に落ち着きと人生の深みを増した曲が共にフラット系が用いられている事にもショパンのこの作品への想いがあり、それをルービンシュタインは的確に表現したと感じています。
ルービンシュタインの落ち着いた、なのに感情が香り立つ良さがたまらなく大好きです。

想いの込められた素敵な記事をありがとうございます。
2020年01月27日 21:16
よしな様
コメントを頂き、有り難うございます。
また即興曲第1、3番に御共感頂き、有り難うございます。
これら即興曲は、ショパンの曲自体の出来が良いとつくづく思います。
ルービンシュタインも、御指摘のように落ち着いていて堂々としている一方で香りも高く、高級ワインのような演奏ですね。
そろそろ新しい世代の演奏も発掘しないと、と思うこともありますが、ルービンシュタインで満足して聴いていればそれで良いのだろうと思ったりもします。