ブレンデルのウェーバー「ピアノ・ソナタ第2番」

今日土曜の東京は2月とは思えない暖かな1日でした。今年は春の到来が早いのではないでしょうか。
和歌山県や東京で、中国湖北省発の新型肺炎の感染が報道されています。一日でも早い終息を祈ります。

今日は、カルロ・マリア・フォン・ウェーバーのピアノ・ソナタ第2番変イ長調作品39を聴きました。演奏はアルフレッド・ブレンデル(p)です。1989年11月10〜20日の旧Philipsへの録音です。

ウェーバー(1786ー1826)は生涯に4曲のピアノ・ソナタを作曲しており、今日聴いた第2番は1816年、ウェーバー30歳の年の作品です。
急・緩・急・急の4楽章構成を取り、今日聴いたブレンデル盤の演奏時間が30分強というかなりの大曲です。
今日ではあまり顧みられることのない曲ですが、19世紀には高い評判を得ていたようです。
ブレンデル自身がライナーノート(訳: 木村博江)で次のように述べています。

「ベートーヴェンの中・後期のソナタと比べて、この作品は独自なものを持ち、まったく異なった方向へ向かっている。ときには実に奇妙な具合に、素朴さと宮廷の優雅さが、わずかな刺激にもすぐに反応する初期ロマン派の感じやすさと結びついている」

今日聴いてみて、ウェーバーらしいサロン風の、明朗・華麗で優雅な作風の曲であると思いました。それと共に思ったのは、欠点かどうかは分からないのですが、一本調子で陰影に乏しく、深さが感じられないことです。
本曲から同時代のベートーヴェンやシューベルトのピアノ・ソナタのような陰影を感じ取ることはできません。その点が、本曲が現在においてあまり顧みられることのない原因ではないでしょうか。
裏を返せば、気軽に聴いて楽しむことのできる曲だということです。管理人は歳を取るにつれて、本曲のような深刻性がなく気軽に楽しむことのできる曲に魅かれるようになりました。

ブレンデルの演奏ですが、知性派らしい真摯な演奏です。ただ本曲の性格を考えると、もっとのびのびと、あるいは生き生きと弾いた方が良かったように思います。立派すぎるのです。牛刀を用いて鶏を割くような演奏です。
もっとも大ピアニストと言われるようなピアニストの中でウェーバーをレパートリーに加えている例は少なく、ブレンデルによる本曲の録音は貴重な存在と言えます。

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