ジュリアードSQのモーツァルト「弦楽四重奏曲第19番『不協和音』」(1962年録音)

今日土曜の東京は午前から午後にかけて雨で、夕方から晴れました。
今日は、モーツァルトの弦楽四重奏曲第19番ハ長調K465「不協和音」を聴きました。
演奏はジュリアード四重奏団です。1962年5月の旧CBS(現在はソニークラシカル)への録音です。

本曲は、モーツァルトの弦楽四重奏曲第13〜19番の「ハイドン・セット」と呼ばれる6曲の弦楽四重奏曲の中の最後の曲ということになります。急・緩・急・急の4楽章構成です。

第1楽章はニックネーム通り不協和音のような冒頭ですが、すぐにパッと明るい曲調に転じます。目の前がパッと明るくなったようです。明快で流麗な曲想です。本楽章を聴いていると何と良い曲なのだろうと思います。
第2楽章はアンダンテ・カンタービレです。緊張感と抒情性の双方が感じられます。
第3楽章はメヌエットです。リズミカルな一方で凝集度の高さも感じられます。
第4楽章は第1楽章と同様、明快で流麗です。カッコよく曲を締めます。

このように本曲は明快な曲想で、モーツァルトの全23曲の弦楽四重奏曲の中では一、二の傑作だと思います。また管理人の愛好している曲です。
また今日のような春の一日に聴くのによい曲なのではないかと思います。
モーツァルトというと一般には交響曲とオペラが有名なのかもしれません。管理人はモーツァルトは協奏曲と室内楽に名曲が多いと考えています。本曲はモーツァルトの室内楽分野での傑作の一つです。

ジュリアードSQの本録音当時のメンバーは次の通りです。
ロバート・マン(第1vn)
イシドア・コーエン(第2vn)
ラファエル・ヒリヤー(va)
クラウス・アダム(vc)
メンバー的にはこの頃がジュリアードSQ最盛期と思われます。同SQは1970年以降第2vn以下の3人が交代し、それと共に第1vnのロバート・マンの主導性が強くなっていきましたが、上記のメンバーで本録音が行われた当時は、4人が対等の資格でがっちりとしたアンサンブルを構築していました。

本録音ではたいへん明晰で流麗な演奏を聴かせてくれます。その一方で充実感の感じられる演奏です。管理人がこれまで聴いた本曲の演奏の中では、このジュリアードSQの1962年録音がベストではないかと思います。
なおジュリアードSQは第2vn以下のメンバー・チェンジ後の1970年代後半にモーツァルトのハイドン・セット6曲の再録音を果たしており(一般にはジュリアードのモーツァルトというと再録音の方を指すのかもしれません)、今日聴いた1962年録音は初回録音ということになります。


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