シェリング/ヘブラーのベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第5番『春』」

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲 - シェリング
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲 - シェリング
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世の中では巣ごもりの毎日が続いています。政府による緊急事態宣言は1ヶ月程度延長される見通しとなりました。6月上旬まで国民の巣ごもりの日々が続きそうです。
しかし自然界では春満開です。今日の東京では最高気温が20度台前半まで上昇し、湿度は低く、爽やかで快適な一日となりました。

今日の1曲は、春にふさわしい曲をということで、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調作品24「春」です。演奏はヘンリク・シェリング(vn)とイングリッド・ヘブラー(p)です。1978年6月の旧Philipsへの録音です。

ベートーヴェンのスプリング・ソナタは、急・緩・急・急の4楽章構成を取ります。
第1楽章の明朗で何とも麗しい旋律がたいへん魅力的です。春に咲き誇る満開の花を見るようです。
また緩徐楽章である第2楽章が、第1楽章と同じくらい魅力的なのではないでしょうか。ピアノ伴奏に乗ってヴァイオリンが何とも甘く美しく、抒情的な旋律を歌い上げます。
弾むようなスケルツォの短い第3楽章を経て、第4楽章は明朗で、聴いていて楽しい楽章です。

今日シェリング/ヘブラー盤で聴いてみて、改めて今日のような爽快な春の一日に聴くのにふさわしい名曲だと思いました。
ベートーヴェン30歳の年の作品のようですが、青年ベートーヴェンのみずみずしい感受性がそのまま曲の形を取って現れているようです。

シェリング/ヘブラー盤は、この顔合わせから連想される通りのきちっとした真面目な演奏です。
5年以上前であれば、彼らの演奏はきちっとしすぎて、のびのびとした面が足りず、スプリング・ソナタの性格と合わない、として否定的に考えただろうと思います。しかし今日聴いてみると、ヘブラーの節度あるサポートのもとシェリングが極めて丁寧に真摯に旋律を奏でている感があり、相当な名演奏だと感じます。シェリングの音自体は地味に感じますが…。
また以前、両者の共演を聴いて、ヘブラーの伴奏を平凡で面白味がないと感じたことがあります。しかしヘブラーはシェリングが自己表現を助けようとようにサポートに徹しているのであり、それを否定的に考えるのは失当だと思います。

旧PHililpsの優秀な録音スタッフによる録音も音響が美しく、第一級の名演だろうと思います。

追記 写真は今年のものではありませんが、東京・文京区の六義園です。

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