ルービンシュタイン/オーマンディのサン=サーンス「ピアノ協奏曲第2番」

東京は今日も雨が降ったり止んだりの梅雨らしい1日でした。今日のような7月末になると、ほとんどの年で梅雨は明けているものですが、今年は梅雨明けが遅れているようです。
今日、国内でのコロナ感染者が1000人を初めて超えたというニュースを感染者を聞きました。当面コロナ感染の縮小の目処が立たない上、秋以降気温が低下するとコロナ感染がさらに拡大する恐れがあることが専門家によって指摘されています。一体いつになったらコロナ感染が収束するのか、出口の見えない厳しい戦いが続きます。

今日の1曲は、サン=サーンスのピアノ協奏曲第2番ト短調作品22です。演奏はアルトゥール・ルービンシュタイン(p)とユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団です。1964年3月22日のRCAへの録音です。

サン=サーンスは管理人のあまり聴かない作曲家です。本ブログは約15年間継続していますが、サン=サーンスを取り上げるのは今回が初めてだと思います。サン=サーンスをあまり聴かない理由ですが、管理人は10代の頃(もう40年以上も前の話です)、故・吉田秀和先生の「LP300選」(新潮文庫、現在は『名曲300選』と改題してちくま文庫より刊行中)という本を手掛かりに、クラシックの名曲を探していました。同書の中でサン=サーンスは低く評価されていたのです。
それ以来、どうしてもサン=サーンスは後回しになり、今まで来たのです。さすがに交響曲第3番「オルガン付き」、ヴァイオリン協奏曲第3番のような有名曲は聴いたことがありますが…。

今日聴いたピアノ協奏曲第2番は、クラシック・ファン歴40年以上にもかかわらず未だによく知らないでいる曲です。
ライナーノート(浅里公三)によると、1868年、サン=サーンス(1835ー1968)が33歳の年にわずか17日間で書き上げた曲のようです。
急・緩・急の3楽章構成を取ります。
第1楽章はピアノのカデンツァで開始され、甘美でロマンティックな楽章です。ムード音楽に近いとも言え、このような点が吉田秀和先生のお気に召さなかったのではないかと推察します。
第2楽章は軽快ですが、あまりすぐれた出来栄えではないように思います。
第3楽章は舞曲風でフィナーレに向かって盛り上がります。
もっとも本曲の聴きどころは第1楽章だと思います。
全体にピアノの華麗な演奏技巧が目立つ曲ですが、今日聴いてみて、内面的な深さが今一つ感じられない曲だと思いました。もっともリストやラフマニノフのピアノ協奏曲にも同じことが言えるように思いますが…。

ルービンシュタインの演奏は、巨匠芸というものを楽しむことができる演奏です。随所にルービンシュタインならではの歌い回しを聴くことができます。数多くの録音で共演したオーマンディ/フィラデルフィア管との息の合い方はさすがです。
また、じっと聴いていると、オーマンディ/フィラデルフィア管の演奏が単なる伴奏に止まらない充実感を示しているのが分かります。
ルービンシュタインの芸風と共にオーマンディ/フィラデルフィア管の名技を楽しむことができる録音です。
管理人は本曲の録音はこのルービンシュタイン/オーマンディ盤しか持っていないので、他との比較はできないのですが、非常に名演だと思いました。

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