ルービンシュタイン/シェリング/フルニエのブラームス「ピアノ三重奏曲第1番」

シューベルト、シューマン&ブラームス:ピアノ三重奏曲集 - シェリング(ヘンリク), フルニエ(ピエール) ルービンシュタイン(アルトゥール)
シューベルト、シューマン&ブラームス:ピアノ三重奏曲集 - シェリング(ヘンリク), フルニエ(ピエール) ルービンシュタイン(アルトゥール)
今日の東京は、曇り空の寒い1日でした。暦上はまだ秋とはいえ、冬が到来したことが感じられる1日でした。

今日の1曲は、ブラームスのピアノ三重奏曲第1番ロ長調作品8です。
演奏はアルトゥール・ルービンシュタイン(p)、ヘンリク・シェリング(vn)、ピエール・フルニエ(vc)です。1972年2月のRCAへの録音です。

ブラームスは生涯に3曲のピアノ三重奏曲を作曲しましたが、作曲時期はそれぞれ青年期・壮年期・老年期に分かれており、本曲第1番は8という作品番号で分かるように青年期の作品です。1854年、ブラームス((1833ー1897)21歳の年の作品です。

本曲は急・緩・急・急の4楽章構成を取ります。
第1楽章は温和な楽章です。のどかな小春日和の日のようです。本楽章でのフルニエのチェロの歌い回しは中々聴かせるものがあります。
第2楽章は典型的なスケルツォです。中間部で歌心が聞かれます。
第3楽章は緩徐楽章ですが、静かで、悲哀の感情が流れています。
第4楽章は一転してダイナミックで、たいへん充実しています。
本曲は本録音で演奏時間約33分という大作ですが、内容は充実しています。管理人は第3楽章と第4楽章に特に魅力を感じます。また、ブラームスが作曲当時21歳という若さにもかかわらず、当時既に完成した作曲技法を身に付けていたことが分かります。
本曲はシューベルト、メンデルスゾーン、シューマンのピアノ三重奏曲と並ぶロマン派ピアノ三重奏曲の傑作だと思います。

ルービンシュタイン、シェリング、フルニエの演奏は、なかなか熱気のこもったものです。大家の共演ということになりますが、この三人はしばしば共演しており、ブラームスだけでなくシューベルト、シューマンのピアノ三重奏曲の録音をも残しています。本曲録音を聴いて、三人の演奏スタイルにアンサンブルという観点から違和感を覚えることはありません。
中でも、録音当時85歳だったはずのルービンシュタイン(1887ー1982)のピアノは、気合さえ感じられるものです。85歳でこれだけの演奏ができるのは、驚くべき持久力です。ルービンシュタインはブラームスのことを、ショパンの次ではないかというくらい愛し、晩年にシェリングやフルニエ、ガルネリ四重奏団と共にブラームスの室内楽を多く録音しました。ピアノ三重奏曲第1番はその一つです。
ルービンシュタインのリードの下、シェリングとフルニエにも自己主張が見られ、全体としてはエネルギッシュな演奏だと思います。常設のピアノ・トリオでは聴くことのできない白熱のようなものが感じられます。ただし第1楽章はもっと大人しい演奏の方が管理人の好みですが…。
本録音では特に第4楽章が充実しているように思いますが、この点は大家の共演ならではです。
全体として、名曲の名演だと思います。

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