ルービンシュタイン/ウォーレンステインのリスト「ピアノ協奏曲第1番」

愛の夢~ルービンシュタイン・プレイズ・リスト - ルービンシュタイン(アルトゥール), リスト, ルービンシュタイン(アルトゥール), RCAビクター交響楽団
愛の夢~ルービンシュタイン・プレイズ・リスト - ルービンシュタイン(アルトゥール), リスト, ルービンシュタイン(アルトゥール), RCAビクター交響楽団
東京は昨日今日と小春日和で、桜の季節のような暖かい日が続きます。

今日は、リストのピアノ協奏曲第1番変ヘ長調を聴きました。演奏はアルトゥール・ルービンシュタイン(p)とアルフレッド・ウォーレンステイン指揮RCAビクター交響楽団(RCA Victor Symphony)です。1956年2月12日の録音です。
ルービンシュタインの本曲の録音は、本録音の他に1947年のアンダル・ドラティとの共演がありますが、ステレオ録音期に入ってからは録音しておらず、本録音が最後の録音ということになります。またRCAビクター交響楽団というのがどういうオーケストラなのか、管理人には分からないでいます。

さて本曲は急・緩・急の典型的な3楽章構成を取ります。
しかし楽章ごとの振幅は大きくないと思います。すなわち第2楽章に静謐性・叙情性はあまり感じられないように思います。全曲的に陰影や内省性はほとんど感じられません。その点は全曲的に言えるように思います。全曲を通じてリストらしいピアノの名技性が前面に出た曲、豪快なピアニズムを全面的に押し出した、ある種エンターテインメント的な曲と捉えるのがよいように思います。そしてそのような曲が価値が劣ると決めつける必要はないように思います。

管理人はリストの作品全てに叙情性・内省性が乏しいと考えているのではありません。「巡礼の年第1年『スイス』」「第2年『イタリア』」とか「詩的で宗教的な祈り」といった晩年の作品集の叙情性・内面的な深さには素晴らしいものがあります。また有名な「ロ短調ピアノ・ソナタ」にしても、豪快なピアニズムと陰影の深さを合わせ持った名曲だと思います。
しかし本曲ピアノ協奏曲第1番はそのような曲ではないということです。

ルービンシュタインの演奏は、いつも通り堂々とした円満な演奏です。もっとも後年のマルタ・アルゲリッチの有名な録音と比べると、迫力不足で面白くないかな、とも思います。またウォーレンステインのバックが平凡なようにも思います。
管理人のようなルービンシュタインのファンにとっては、ルービンシュタインの自然体の堂々とした演奏を聴くことのできる有り難い録音なのですが、その反面で今日名盤扱いされていないのも理解できる録音ではあります。

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