リヒター/ミュンヘン・バッハ管のバッハ「カンタータ第82番」BWV82

バッハ:カンタータ選集(11曲) - リヒター(カール), フィッシャー=ディスカウ(ディートリヒ), レイノルズ(アンナ), テッパー(ヘルタ), マティス(エディット), ブッケル(ウルズラ), ミュンヘン・バッハ合唱団, シュライアー(ペーター), ヘフリガー(エルンスト), リヒター(カール), ミュンヘン・バッハ管弦楽団, アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団
バッハ:カンタータ選集(11曲) - リヒター(カール), フィッシャー=ディスカウ(ディートリヒ), レイノルズ(アンナ), テッパー(ヘルタ), マティス(エディット), ブッケル(ウルズラ), ミュンヘン・バッハ合唱団, シュライアー(ペーター), ヘフリガー(エルンスト), リヒター(カール), ミュンヘン・バッハ管弦楽団, アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団
東京では今週の初め、3月14日の日曜日に桜の開花が宣言されました。昨年と並び史上最も早い開花宣言ということです。東京では今週は温暖な毎日が続いています。

今日の1曲は、J.S.バッハのカンタータ第82番「我は足れり」BWV82です。
演奏は、カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団、独唱はディートリヒ・フィッシャー=ディースカウです。1968年6月のアルヒーフへの録音です。

本曲は、バッハの約200曲に上る教会カンタータの中で、第80番、140番、147番等と並び最も有名だろうと思います。
全部で5曲から成り、アリア→レチタティーヴォ→アリア→レチタティーヴォ→アリアという構成を取ります。
全曲がバス独唱によって歌われる独唱カンタータです。第1曲と第3曲が長大です。中でも第3曲「まどろむがよい、疲れはてた日よ」は本リヒター盤で9分41秒という長大さですが、バス独唱によって切々と歌われる息の長いアリアです。バッハの全てのカンタータ、いやバッハの全ての作品の中で最も感動的な曲ではないでしょうか。

リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団による演奏は荘厳で、格調が高く重厚感のあるものです。F=ディースカウの独唱が見事です。アリア「まどろむがよい、疲れはてた日よ」での、見事にコントロールされた美声による息長く心のこもった歌唱はさすがだと思います。

最近管理人がはまっているのがバッハのカンタータです。膨大な数の曲が存するわけですが、本当に宝の山だと思います。
管理人はキリスト教の信者ではないので、宗教曲に聴くことがどういう意味があるのだろうかという思いから、ほんの5年くらい前までは宗教曲をあまり聴かないでいました。バッハでは器楽曲を中心に聴いてきたのです。バッハの教会カンタータについては、リヒターの選集を持っているだけで、リヒター盤以外は聴いたことがないという日が続いていたのです。
しかし5年くらい前から、宗教曲をも一曲の音楽として聴けばよいのではないかと思うようになりました。そしてその頃、バッハのカンタータの世界の豊穣さに気が付いたのです。
カンタータは大バッハが生涯書き続けた分野であり、彼が最も精魂を込めて書いた作品群であることは間違いないと思います。バッハは器楽曲の分野でも多くの作品・傑作を残していますが、それらの作品はカンタータにおける発想を基礎として作曲された面はあると思います。

管理人の知っている限り、現在、6種類のバッハのカンタータ全曲録音が存在しています。リリング(現ヘンスラー)、アーノンクール&レオンハルト(旧テルデック)、ルーシング(Brilliant)、コープマン(Challenge Classics)、ガーディナー(SDG)、鈴木雅明(BIS)の6種類です。なおこの中で現代楽器による演奏はリリング盤のみで、残り5種類は時代楽器による演奏です。
管理人はその頃、思い切ってコープマン盤を購入してみました。上記6種類からコープマン盤を選んだのは、従来からブランデンブルク協奏曲等バッハの器楽曲の分野でのコープマン指揮アムステルダム・バロック管弦楽団の明澄なサウンドに強い魅力を感じていたのが大きな要因です。 その上コープマン盤は、当時値段が手頃だったせいもあります。
それ以来時々、コープマン指揮アムステルダム・バロック管弦楽団の演奏するバッハのカンタータを取り出して楽しんでいます。ちょうど一年前からずっと新型コロナ・ウイルスの感染拡大に伴い自宅での仕事が増えたので、バッハのカンタータを聴きながら仕事をする機会が増えました。本当にコープマンによる全曲盤を買って良かったと思います。

なお今日は長年親しんできたリヒター盤で楽しみましたが、コープマン盤に慣れ親しむと、本曲を始めとするバッハの宗教曲は時代楽器による演奏の方が良いように思えてきます。その上、コープマン盤以外の時代楽器による演奏も聴いてみたいという誘惑に駆られるのです。

追記(2021/3/21) 「バッハ・カンタータ日記」という非常に有益なブログを拝見していると、本曲とR・シュトラウス「四つの最後の歌」の曲想が似ているという御指摘がありました。両曲とも息の長い、しみじみとした曲想で確かに似ています。卓見です。

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