バレンボイムのブラームス「交響曲第3番」

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ブラームスの交響曲第3番を聴いた。演奏はダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団で、1993年5月の録音である。

まず第1楽章アレグロ・コン・ブリオ。この楽章はものものしく演奏することもできるはずだが、バレンボイムの演奏は意外にあっさりしている。そのため第2楽章アンダンテとの間が対比的にならず、むしろ連続しているような印象を受ける。第3楽章は寄せては返す波のようなブラームスらしい憂愁の名旋律。だがバレンボイムはここでも感傷的にならず、あっさりした演奏で通す。第4楽章アレグロは、高揚的にならず、前3楽章と同様すっきりした演奏で、なかなかの好演だと思う。
この第3交響曲はブラームスの「英雄」と呼ばれる曲だが。バレンボイムは英雄的解釈を避け、中庸的な演奏を志向しているのかもしれない。だが、ぼくとしては、オーケストラがせっかくのシカゴ響なのに、そのパワーが十分に発揮させられていないという不満が残った。

前にこのブログで、バレンボイムのブラームス第2交響曲について不満を述べたことがあるけれども、このバレンボイムのブラームスは全体的に出来が良くないのかもしれない。そうだとすれば、ぼくの好きな指揮者だけに、残念だ。

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