アラウ/ショパン「ノクターン」全集から

12月1日「勝手にショパンの日」」について
ショパンのノクターンで最も有名なのは、カフェやホテルのラウンジでよく耳にする第2番作品9の2と第5番作品15の2であろう。ぼくには、これらと同じくらい愛して止まない曲がある。

第8番作品27の2。装飾が美しい。まさに珠玉の名曲。ぼくは若い頃からこの曲がずっと大好きでいる。
第11番作品37の1。何かに沈潜するような憂愁のメロディに魅かれる。
第12番作品37の2。舟歌風のロマンティックで繊細な愛すべき曲。
第13番作品48の1。憂愁のメロディが流れ、壮大なクライマックスを形成する。ショパンの全作品中の最高傑作ではないだろうか。
第19番作品72の1。実はショパン青年期の作品で、青年らしいロマンティシズムに溢れている。

ショパンのノクターンというと、古くからルービンシュタインの録音が名演として知られているし、比較的最近にピリスの名演も出た。ルービンシュタインやピリスのノクターンが最高級のワインだとしたら、アラウのノクターン(1977-78年録音)はシングル・モルトのウイスキーのようなものだ。あるいはルービンシュタインやピリスのノクターンが恋人や最も親密な異性と2人と聴く曲だとしたら、アラウのノクターンは独酌しながら聴くのにふさわしい。じっくり弾き込まれた独特の魅力をたたえている。

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