メンデルスゾーンの「弦楽八重奏曲」

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明日、2月1日は『勝手にメンデルスゾーンの日』 」について
今日2月1日はgarjyuさんとmiwaplanさんの共同企画、『勝手にメンデルスゾーンの日』です。このメンデルスゾーンという作曲家ですが、ヴァイオリン協奏曲や交響曲第4番「イタリア」のような少数の有名曲と、それ以外の曲との間に、注目のされ方の落差が激しすぎるのではないでしょうか。もっともぼくも、彼の残した少なくない室内楽やピアノ曲、宗教曲のうち、恐らく半分も聞いていないので、えらそうなことは言えないのですが…。
今日は普段あまり聞かないメンデルスゾーンの曲を聞いてみようと思い、弦楽八重奏曲作品20を聴いてみました。メンデルスゾーンの八重奏曲は、純粋に弦楽器だけ、ちょうど弦楽四重奏曲の2倍の楽器編成で作曲されています。演奏はスメタナSQとヤナーチェクSQで、1959年6月の録音です。

曲はメンデルスゾーンらしく、急―緩―急―急の古典的な4楽章編成を取っています。第1楽章は明るく朗らかで、楽しい楽章です。ただ今日聞いてみて、ロマン派らしい陰影が少し感じられるように思ったのですが、ぼくの耳がおかしいのでしょうか…。第2楽章は叙情的で、ベートーヴェンに代表される古典的な緩徐楽章からは抜け出て、ロマン派らしい悲痛さを感じさせます。第3楽章は一転して愛らしく、第4楽章は大きく盛り上がります。メンデルスゾーン16歳の時の曲とのことですが、早熟の天才だった彼らしい名曲ではないでしょうか。

この曲は特異な楽器編成を取るため、演奏会はもちろん、録音も非常に少ないようです。スメタナSQとヤナーチェクSQは共に往年のチェコの名団体ですが、この曲のために臨時に集まったとは思えない緻密なアンサンブルを見せてくれます。また第2楽章での深い感情表現や第4楽章での高揚した気分など、見事な表現です。
ここでヤナーチェクSQについて付言しますと、ぼくが今日聞いたCDは、同団体のDGへの録音集としてまとめられたBOXに入った1枚です。当時のメンバーはイルジ・トラヴーニチェク(第1vn)、アドルフ・シコラ(第2vn)、イルジ・クラトクヴィル(va)、カレル・クラフカ(vc)の4人。一昔前の日本では、東欧の弦楽四重奏団といえばスメタナSQにばかり人気が集中していたように思いますが、他にもいろいろ良い団体はあったように思います。同じチェコのヴラフSQやこのヤナーチェクSQもそのような団体です。なおヤナーチェクSQは今も存続していますが、この録音当時から4人ともメンバーチェンジしています。ぼくは2002年5月13日に東京のトッパン・ホールで現行メンバーでのヤナーチェクSQの演奏会を聴いたことがあるのですが、すばらしいものでした。また機会があれば聴きに行きたいと思っています。

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