ラグビーW杯、いよいよ決勝トーナメント

フランスで行われているラグビーW杯は、9月30日までで予選リーグが終了し、10月6日(土)から8ヶ国による決勝トーナメントが行われる。準々決勝の組合せは次の通り(カッコ内は予選リーグでの順位)。

 オーストラリア(B組1位) ― イングランド(A組2位)
 ニュージーランド(C組1位) ― フランス(D組2位)
 南アフリカ(A組1位) ― フィジー(B組2位)
 アルゼンチン(D組1位) ― スコットランド(C組2位)

予選リーグでは、開催国で優勝候補の一角にも挙げられていたフランスを下してD組1位となったアルゼンチンの躍進が光った。またフィジーも不利と見られていたウェールズに逆転勝ちし、87年の第1回大会以来の8強入りを果した(9月30日付日本経済新聞によると、フィジー選手は「日本との試合で最後まであきらめないことを学んだ」と語ったという)。
予選で敗退したチームでは、A組で2勝を挙げたトンガと、大会前全く注目されない存在だったにもかかわらず強豪アイルランドに善戦したグルジアの健闘が光った。

さて決勝トーナメントだけれど、ぼくの予想になるが、各組で1位通過したオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチンが勝利し、準決勝に進出すると見るのは順当だろう。
前回大会で優勝したイングランドは、A組の2戦目で南アフリカに0-36と完封負けを喫し、前回大会のMVPのスタンドオフ(SO)ウィルキンソンが怪我から復帰した3戦目からようやく復調してやっと予選突破を果した。しかし前回大会から新旧交代が全くうまくいっておらず、ウィルキンソンという個人に依存する状態で、今回はベスト8で姿を消すだろう。
開催国のフランスは予想外にチームの完成度が今ひとつで、バックスの決定力に欠けるようだ。ベスト8の相手ニュージーランドは優勝候補の筆頭であり、攻守に隙がなく、逆に相手の隙を見逃さない。チームの完成度は8ヶ国中随一だ。フランスもベスト8で姿を消すだろう。
また健闘のフィジーも、南アフリカと比べると、個々の能力はもちろんチームとしての組織力も下回るように思う。南アフリカが順当にフィジーを下すだろう。
波乱があるとすれば、アルゼンチン―スコットランド戦ではないだろうか。スコットランドは攻撃力はないが守備は堅い。それにBKのパターソンは非常に正確なプレースキッカーだ。堅く守ってPGで得点を重ね、相手の焦りを誘えば一波乱起こせるかもしれない。順当ならSOエルナンデスが絶好調のアルゼンチンだが…。

こうしてオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチンの南半球4ヶ国が準決勝に勝ち上がり、そしてニュージーランドがオーストラリアを、南アフリカがアルゼンチンを下して、この両国の決勝となり、さらにニュージーランドが決勝で南アフリカを下して優勝する、というのが一般的な予想だ。
しかしあまり予想通りにいくのも面白くない。たとえば、元々力のあるフランスが決勝トーナメントに入ってからチームの修正に成功し、ニュージーランドを下すというような番狂わせが起こっても不思議ではない。過去にも99年大会で、フランスが優勝候補の大本命と見られたニュージーランドに準決勝で逆転勝ちし、03年大会でもオーストラリアが一般の予想に反して準決勝でニュージーランドを下した例がある。ニュージーランドは今度こそ悲願の優勝を成し遂げることができるだろうか。
またぼくの個人的には、南アフリカの迫力あるプレースタイルが好きで昔から応援しているので、南アフリカの優勝に期待している。実際にも、ニュージーランドは決勝に進出するまでにフランス、オーストラリアと強敵と相次いでぶつかるのに対し、南アフリカは比較的、対戦相手に恵まれた。ニュージーランドとの決勝戦になっても、得意のFWの肉弾戦で優位に立てば優勝の望みはあると思う。
また今大会はキックパスからトライが生まれるケースが多いように思う。一瞬の好判断が番狂わせの勝利を生むことも考えられる。

いずれにせよ、これからは1戦1戦、目の離せない試合が続くことになる。

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