アスペレンのJ.S.バッハ「イギリス組曲第1~3番」

今日はBrilliant Classicsから出ているボブ・ファン・アスペレン(チェンパロ)のJ.S.バッハの「イギリス組曲」の前半、第1番から第3番までを聴きました。1999年9月20~22日の録音です。

バッハにイギリス組曲とフランス組曲を作曲したわけですが、どちらかというと、作風が自由で曲想も優美なフランス組曲の方が一般に親しまれているのではないでしょうか。
イギリス組曲は6曲とも、プレリュードで始まりジーグで終わるという形式を踏襲しており、曲想もどちらかというと厳格に感じられます。そしてそこから、宗教的な敬虔な感情と、人間くさい素朴な哀楽の情がじっと漂ってくるのです。今日聴いた1番から3番まで、ぼくにはどの曲がどうということは言えませんが、バロックらしい音世界に身を浸し(いやしの音楽としてぴったりです)、その様式感と人間味を十二分に味わうことができました。

特筆したいのはアスペレンの演奏するバロック・チェンパロの音の素晴らしさです。Built by Michael Johnson (Fontmell Magna, 1979) after Goermans, Taskin, Paris, 1764と書いてあるので、1764年にパリで作られたGoermans Taskinという楽器を模して、1979年にMichael Johnsonという人が製作した楽器だという意味だと思いますが、このマイケル・ジョンソン製作のチェンパロは、すごく明快でクリーンで、柔らかい音が出るのです。
アスペレンの演奏も、自己主張を控えて、曲の良さ・楽器の良さを引き出そうというスタイルで、すぐれたものだと思います。

このように一生聴いていきたいCDがBrilliant Classicsのため、2枚組わずか1,000円強で入手することができました。ありがたいことです。


追記 アスペレンの使用楽器について、不正確があったようなので、表現を改めました(4月28日)。

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