ベームのモーツァルト「交響曲第41番『ジュピター』」

今日の東京は典型的な梅雨空でした。午前中は雨で、午後も雨が降ったり止んだりの1日でした。
今日は、モーツァルトの最後の交響曲、第41番「ジュピター」D551を聴きました。演奏はカール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団です。1962年3月のDGへの録音です。

ぼくはモーツァルトの交響曲の中では、第39番K543が最も好きでいます。しかしそれは「強いて言えば39番がいちばん好き」という程度のことで、この41番「ジュピター」も39番と変わらないくらい大好きな曲です。「ジュピター」とは古代ローマの最高神、神の中の神の意味です。この曲の、とりわけ両端楽章の堂々として、スケールがとてつもなく雄大で、爽快な曲想は、「ジュピター」の仇名に本当にふさわしいもので、上手い仇名だなあと感心させられます。
今日のような梅雨の日の憂鬱な気分が吹っ飛ばすような快曲だと思います。

ベーム指揮ベルリン・フィルの演奏は、ぼくが70年代から聴いている愛聴盤です。お世辞にも流麗とはいえない、無骨な、ゴツゴツした演奏です。第3楽章のメヌエットなどは最たるもので、この楽章はロマンティックに演奏することもできると思いますが、ベームはまるで行進曲のようにきちんとリズムを刻んでゴツゴツと演奏していきます。こういう無骨さと、曲の核心の切り込むような鋭さが同居しているのが、ベーム/ベルリン・フィル盤の独自の味わいだと思います。

こういうスタイルは、ひょっとしたら今では一般のファンの間では人気がないのかもしれません。しかし、ぼくのように30年以上もベーム盤を親しんで聴いたきた人間にとっては、このベーム盤はこれからもずっと聴いていきたい「名演」なのです。

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