マイスキーのメンデルスゾーン「チェロ・ソナタ第2番」

今日11月30日は、暦上、秋の最後の日ということになりますが、昨日に続いて晴れ渡った日となりました。
今日はメンデルスゾーンの「チェロ・ソナタ第2番 作品58」を聴きました。演奏はミッシャ・マイスキー(チェロ)とセルジオ・ティエンポ(ピアノ)です。2002年2月の録音です。

メンデルスゾーンがチェロとピアノのために作曲した作品は、協奏的変奏曲作品17、チェロ・ソナタ第1番作品45、同第2番作品58の3曲で、すべてマイスキーとティエンポのメンデルスゾーン作品集の中に収録されています。
この3曲の中では、最後のチェロ・ソナタ2番が最も魅力に溢れているのではないでしょうか。

この曲は3楽章ではなく、急・急・緩・急の4楽章構成という大きな構成を取っています。
第1楽章は、明るくスケールが大きく開始されます。あの交響曲第4番「イタリア」を思わせるものがあります。初期ロマン派らしい情熱のたぎる楽章です。
第2楽章は、典型的なスケルツォ楽章です。
第3楽章は、アダージョです。ピアノがアルペジオで奏されます。チェロ・ソナタというより、チェロの伴奏付きピアノ・ソロのようです。またメンデルスゾーン自身のピアノによる無言歌を思わせるものがあります。
第4楽章は一転して高揚します。チェロとピアノが火花を散らしてクライマックスへと向かいます。

メンデルスゾーンの室内楽というと、ピアノ・トリオ第1番が有名で、次は弦楽八重奏曲かと思いますが、このチェロ・ソナタもなかなかの名曲ではないでしょうか。
少し話が脱線しますが、メンデルスゾーンの室内楽というと地味な存在ですが、意外に名曲・佳曲が多いように思います。6曲かそれ以上ある弦楽四重奏曲なども好例です。もっともぼくがメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲の魅力に気付いたのは、昨年凛虞さんに薦められて購入したArte Novaのヘンツェル四重奏団の演奏によってのことでした。昨年初めて気付いたことなので、偉そうなことは言えませんが…。

ぼくはマイスキーとティエンポによるこの曲の実演を聴いたことがあります。2002年10月9日、東京のサントリーホールでのことでした。
シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」とメンデルスゾーンのこの曲を中心にしたプログラムで、最後の曲がメンデルスゾーンだったのですが、マイスキーがたいへんな力演で、弓をちぎらせながら演奏を終えたことを覚えています。アンコールもマイスキーは乗りに乗って5曲(?)も披露し、演奏終了後のサイン会も長蛇の列でした。
ぼくもサイン会に参加しましたが、メンデルスゾーンの作品集は買った後だったので、彼の小品集にサインしてもらいました。

マイスキーはこのCD不況の中、DGから毎年着実に新譜を出していますし、また毎年来日してくれていますから、ファンにとってはたいへん頼もしく、ありがたい存在だと思うのです。

"マイスキーのメンデルスゾーン「チェロ・ソナタ第2番」" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント