ユボーのフォーレ「夜想曲第1~9番」

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今日3月31日は、学校や役所や多くの企業にとって、年度の終わりの日です。子どもたちは、明日から上の学年に進級します。また企業や役所では、4月1日付で人事異動がなされる場合が多いので、今日がこれまでの職場の最後の日だったという会社員や公務員の方もおられるのではないでしょうか。
ぼく個人にとっても、今年度は大きな出来事があった年でした。息子の中学校入学、米国発の金融危機に達した大不況、そして今年に入ってからの母の永眠です。

今日はしんみりした気分に浸りたいと思って、フォーレの夜想曲を聴きました。演奏はジャン・ユボー(p)、1988年10月から1989年4月にかけてのERATOへの録音です。
ユボーは、1988年から1989年にかけてERATOにCD4枚組からなるフォーレのピアノ作品全曲の録音を完成させましたが、今日聴いたのはその1枚目で、夜想曲全13曲のうち1番から9番まで収録されています。

フォーレの夜想曲第1番は作品33で、最後の13番が作品119ですから、フォーレは生涯にわたり夜想曲を作曲したことになります。その内容は、ショパンの夜想曲と異なり、あまり叙情的だったりロマンティックなものではありません。代わりに、高度に洗練され、香りの高く、夢を見ているように美しいものです。ある時は優雅で、ある時は心優しく、ある時は高揚し、ある時は沈潜します。どれも本当に珠玉の作品だと思います。
これらの小品をBGMにしてしまうのは、もったいない話だと思います。スピーカーに耳を傾けて、その美しさをじっくりと味わいたい作品です。

ところで春の夜というと、どことなく優しさが感じられないでしょうか。フォーレの夜想曲は、そういう春の夜にぴったりの作品だと思います。

フォーレのスペシャリストだったユボーの演奏は、端正で洗練されたものです。ぼくは、同じERATOのジャン・ドワイアンのフォーレのピアノ作品全集も持っていますが、ドワイアンがいろいろと弾き崩してフランスの香りを演出しているのに対し、ユボーはもう少し洗練されていて、現代的なように思います。フォーレの夜想曲の理想的な演奏だと思います。



フォーレ:ピアノ作品全集(1)
ワーナーミュージック・ジャパン
ユボー(ジャン)

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