ハイフェッツ/プリムローズのモーツァルト「協奏交響曲K364」

今日はハイフェッツ(vn)、プリムローズ(va)、ソロモン指揮RCAビクター交響楽団の演奏するモーツァルト「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K364」を鑑賞しました。録音は1956年10月2日です。

この協奏交響曲K364は、ぼくの大好きな曲です。モーツァルトの全作品の中でいちばん好きな曲はと聞かれれば、「グラン・パルティータ(または13管楽器のためのセレナード)K361」で、これは昔から変わらないのですが、
その次はと聞かれれば、交響曲第39番、クラリネット協奏曲、クラリネット五重奏曲、ピアノ・ソナタK570、それにこの協奏交響曲の間で迷う、というくらい大好きでいます。
特に第3楽章のロンドが好きで、初めて聴いた時(ベーム盤だったと思います)には、第3楽章のメロディが何日も頭の中で鳴っていたのを覚えています。

この曲の魅力は、独奏ヴァイオリンとヴィオラとオーケストラのかけ合いと、優雅で心躍る旋律にあることはもちろんですが、今日聴いてみて、全3楽章の性格が明―暗―明、喜―悲―喜、動―静―動とあまりにも対照的に作られている、その鮮やかさにあることも実感しました。

ハイフェッツらの演奏は、当然のことですが、2人の独奏者、ハイフェッツとプリムローズの演奏技術の見事さが光る演奏です。ソロモン指揮RCAビクター交響楽団の演奏には特に聴くべき点はなく、ハイフェッツとプリムローズの鮮やかな演奏と2人のかけ合いを楽しむべき演奏だと思います。この曲には交響曲としての側面と協奏曲としての側面があるわけですが、もっぱら協奏曲的側面を強調した演奏だとも言えるでしょう。

とりわけハイフェッツの演奏は天馬空を行くように見事で、第3楽章などは思わずブラボーの声を上げたくなるほどカッコイイです。但し、全体的にどこか違うぞという違和感を感じなくもないですが…。
この点はハイフェッツのほとんど全ての演奏について言えることで(ハイフェッツのファンの方、申し訳ありません)、このモーツァルトは、曲の性格上まだ良い方だと思いますが…。
ところで今日聴いたCDは、昨年の今頃発売された、ハイフェッツのRCAへの録音をまとめた10枚組BOXに収録されていたものですが、このBOXはたいへんマスタリングがいいように思います。ハイフェッツの「至芸」をこれだけの好録音で楽しめるのはたいへん有り難いことです。


追記 「協奏曲K364」については、過去にクレーメル・カシュカシアン/アーノンクール盤の記事を書いたことがありましたの、その時の記事を自己TBします。

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