ラグビー・トライネーションズ、南ア対NZ

昨日7月25日南アフリカのブルームフォンティンで行われたラグビーのトライ・ネーションズ、南アフリカ(南ア)対ニュージーランド(NZ)をビデオ観戦した。

トライ・ネーションズとは、南半球のラグビー強国、NZ、豪州、南アの3ヵ国の間で毎年行われる対抗戦である。各チームが、他の2カ国と3試合ずつ計6試合行って優勝を決める。
今年は開幕戦でNZが豪州を下し、昨日が初戦の南アと対戦した。

ラグビー界ではNZが伝統的に強く、毎年コンスタントに実績を挙げている。
豪州は90年代から2000年代初頭までは強かったが、近年FWが弱体化しあまり調子が良くない。南アは2007年ラグビーW杯で優勝し、FWの強さは世界一と認められている。
今年のトライ・ネーションズは、NZと南アが優勝を争う展開になるのではないだろうか。

さて試合の方は、前半3分、NZがSOドナルドがPGで先制すると、南アは同6分にFBフランソワ・ステインのPGで追いつくという展開になった。
南アはラインアウトを支配するとともにスクラムでも優位に立ち、FW戦で優勢に試合を進めた。NZは南アの当たりの強さに苦しみ、反則を連発する苦しい試合となった。しかし南アはSOピナールがキック不調で、それほど難しくないPGを再三外し、前半20分過ぎまでは1PGを追加しただけで6対3と突き放せなかった。

前半24分、南アは相手ゴール前スクラムから左に展開し、うまいコースに走りこんだピナールがトライを決め、11対3。さらに32分にフランソワ・ステインのPGで14対3として前半を終了した。
南アは試合を優位に進めながら、ピナールのキック不調のせいで点差はあまり開かなかった。

後半に入ると南アは、ピナールに代わり、キックの名手モルネ・ステインがSOに入った。後半2分、そのモルネ・ステインのPGで17対3とリードした。
しかしさすがに王国NZはこのままでは引き下がらなかった。7分CTBコンラッド・スミスが相手BKを切り裂く見事なランでトライを決め(ドナルド、ゴール)、10対17と急接近。
以後試合の流れはNZのものとなった。互いに1PGを入れあった後、23分にドナルドのPGで16対20とした時は、NZが逆転するかと思われた。

ところが31分、NZは相手陣内で痛いパス・ミスが出た。それを南アのNO8、スピースがNZ陣内に蹴りこんで、一気にカウンター攻撃をかけ、最後はCTBフーリーがタッチライン際にトライ。これで25対16と再び南アが突き放した。それまでNZが攻勢だっただけに痛恨のミスだった。
その後、ドナルドとモルネ・ステインが1PGを入れ合い、28対19で南アが勝利した。

これで今シーズンのトライ・ネーションズは、南アが1勝0敗、NZが1勝1敗となった。

試合内容を振り返ると、前半はピナールのキック不調のせいで点差が開かなかったものの、圧倒的に南アが優勢だった。後半スミスのトライからNZが反撃の転じたものの、試合を通じて南アの激しく前に出るプレーが、NZの展開ラグビーを上回っていたといえるのではないだろうか。
個々の選手を挙げると、南アでは、密集で再三相手のボールを奪ったFLのブルソー、スクラムの核となると共に、密集やボールを持ってのランで力強いプレーを見せたHOのデュプレッシー、FWを前に出す巧い試合運びを見せたSHのデュプレアが光った。
NZはロックのアリ・ウィリアムスの怪我による欠場のせいもあり、ラインアウトで完敗し、そのせいで攻撃のオプションが狭まったことが痛かった。ただし今年からSOを務めるドナルドが終始安定したプレーを見せたことは、大きな収穫ではないだろうか。

両国は来週のトライネーションズ第3戦で再び顔を合わせる。NZがラインアウトの弱点をどう修正してくるのだろうか。また南アはSOはピナールではなく、最初からモルネ・ステインを起用するのではないだろうか。
来週も楽しみな試合だ。

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