ホロヴィッツのベートーヴェン「月光ソナタ」

今日10月17日の日曜日は晴れたり曇ったりで、気温的には過ごしやすい1日でした。ぼくは妻と買い物に行った以外は家で過ごしましたが、行楽日和だったと思います。

今日ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」を鑑賞しました。演奏はウラディミール・ホロヴィッツ(p)です。1956年6月5日のRCAへの録音です。
ホロヴィッツは後年旧CBSにも「月光ソナタ」を録音していますが、今日聴いたのは古い方の録音です。

あまりにも有名な第1楽章、ホロヴィッツは意外にもゆっくりしたテンポで一見淡々と演奏します。よく聴いていると、絶妙のタッチとペダリングによって描かれる演奏は、満月の光ではなく、青白くほのかで、薄明るい月光を思わせます。ロマンティックな表現だと思います。

第2楽章も淡々としていて、心優しさが感じられます。最晩年のホロヴィッツは心優しい演奏をしていましたが、そういう側面が1950年代という彼の全盛期にも存したことがわかります。

一転して第3楽章は、圧倒的です。ホロヴィッツの全盛期らしく抜群のテクニックとデモーニッシュな迫力に圧倒されます。

モノラル時代のため録音は良くないのですが、すばらしい名演だと思います。
ぼくはベートーヴェンのピアノ・ソナタというとケンプが好きで、ケンプは「月光」でも詩情豊かな名演を聴かせてくれたと思います。「月光ソナタ」は他ではR・ゼルキンが良かったと思います。
しかし今日ホロヴィッツのRCA録音を聴いて、ホロヴィッツ盤はケンプやR・ゼルキンよりも良いのではないかと思いました。それほどのすばらしい演奏だと思います。


追記 「月光ソナタ」については過去に本ブログにR・ゼルキン盤の記事を書いたことがあるので、その記事を下記に自己TBしました。

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