エッシェンバッハのメンデルスゾーン「無言歌集(1)」

今日の東京は晴天で穏やかな陽気の1日でした。先週は雨の日が多かったのですが、先週末あたりからよい天気が続いています。

今日はクリストフ・エッシェンバッハ(p)の演奏するメンデルスゾーン「無言歌集」を聴きました。1975年3、4月、DGへの録音です。
エッシェンバッハはDGのメンデルスゾーンの「無言歌」48曲の全曲を録音しており、2枚のCDの収録されていますが、今日聴いたのはその1枚目、前半の24曲です。

日本語盤(現在は廃盤のもよう)のライナーノート(清水紀子)によると、メンデルスゾーンの作曲した48曲の「無言歌」
6曲ずつ8つのグループに分けられています。作品19、30、38、53、62、67.85、102です。
また、意外な話ですが、今日48曲のすべてに標題が付けられていますが、その中でメンデルスゾーン自身が標題をつけたのは5曲に止まっており、残りの43曲は作曲者以外の人がつけたものだということです。

今日ぼくが聴いたのは、作品19、30、38、53に属する計24曲です。
親しみやすく、耳にすることの多い曲が含まれていたと思います。

メンデルスゾーンの「無言歌」は、「無言歌」の名称どおり、どの曲も言葉のない「歌」であり、美しく魅力的な旋律に溢れています。野原に美しく咲いている花のようなものです。
BGMとして聴いていると、つい聞き惚れてしまうこともあります。
今日のような春のうららかな陽気の日に聴くのにたいへんふさわしい作品集だと思います。

エッシェンバッハの演奏は大変すばらしいものです。
彼は1940年生まれなので録音当時35歳だったということになりますが、若く、瑞々しく、しなやかな感性で、情感を豊かにこめて各曲を弾いていきます。曲によっては、意外なほどゆっくりテンポだったりします。
ぼくはエッシャンバッハのピアニストとしての録音は、このメンデルスゾーンの無言歌全曲と、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲しか聴いたことがありません。しかしどちらも瑞々しい感性で弾かれたすばらしい演奏だと思います。
エッシェンバッハがピアニストとしての活動を止めて指揮者に転じてしまったのは、残念なことです。


追記 メンデルスゾーン「無言歌」については、過去にギーゼキング盤の記事を書いたことがあるので、その時の記事を自己TBします。

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