ブレンデルのベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第10番」

今日は、昨日に続きアルフレート・ブレンデルです。
今日はベートーヴェンのピアノ・ソナタ第10番作品14の2です。1994年6月14-21日の旧Philipsへの録音です。

ソナタ第10番は3楽章構成を取ります。第1楽章は何とも優美で、清冽で、夢を見ているような美しい楽章です。第2楽章は変奏曲形式を取っており、素朴な主題から、温和でユーモアさえ感じられる曲想が展開されます。第3楽章は清朗に歌い上げられます。演奏時間は、このブレンデル盤で17分弱です。
このソナタ第10番は、傑作の多いベートーヴェンのピアノ・ソナタの中ではあまり注目されていないのかもしれませんが、ペアをなす第9番作品14の1とともに佳曲であり、愛すべき作品だと思います。

ブレンデルの演奏は、昨日のモーツァルトと同様、模範的な演奏です。テンポを揺らさず、フォルムを崩さず、曲を愛おしむようにデリケートに弾いています。たいへん秀演だと思います。

ここで管理人のベートーヴェンのピアノ・ソナタ演奏についての好みを述べさせていただきますと、管理人はブレンデルを非常に好んでいます。現時点での管理人は、ブレンデルと重厚なじっくり派アラウを最も好んでいます。
他には、個性派の詩人ケンプ、昔のピア二ストでは惜しくも全集完成に至らなかったギーゼキング、最近の録音では東京の紀尾井ホールで全曲ライヴ録音を成し遂げたレーゼル辺りが好きでいます。
その反面、昔好きだったバックハウスはここ5年、10年で聴かなくなりました。
ただし今はブレンデルとアラウを好んでいますが、今後5年、10年と経てばまた趣味が変わってくるだろうと思います。

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