ロシアW杯、日本対ポーランド

6月28日にロシア・ボルゴグラードで行われたサッカーW杯グループH、日本対ポーランド戦をテレビ観戦した。
日本にとっては勝つか引き分けで決勝トーナメントに進むことができ、敗れても同時刻に行われているセネガル・コロンビア戦の結果いかんで決勝トーナメントに進むことができるという状況である。
日本は、セネガル戦から長谷部・香川・大迫ら6人を入れ替えて試合に臨んだ。決勝トーナメントを見据えて、主力を休ませようという配慮だと思われた。

前半、日本は良いプレスをかけてポーランド陣内に攻め込み、11分FW岡崎がヘディングでシュート。その直後、FW武藤も続けてシュートを放った。良い立ち上がりである。
ポーランドは20分、CKからDFグリクがヘディングシュート。さらに32分MFグロシツキがシュートしたが、これはGK川島がファイン・セーブで防いだ。
しかし全体的にポーランドはパスが荒いため日本に奪われる場面が多く、日本がボール支配で勝り試合を優位に進めているように見えた。
0-0のまま前半を終了した。
ハーフタイムには、セネガル・コロンビア戦も0-0で前半を終了した旨が伝えられた。

後半開始直後、負傷した岡崎に代わり大迫が出場した。
12分、ポーランドはFKを得てMFクルザワが正確なクロスを上げ、DFベドナレクが蹴り込み、ポーランドが先制した。
その時点でセネガル・コロンビア戦は0-0のままだった。もしこのまま日本が敗れセネガル・コロンビア戦が引分けだとすると、日本=1勝1敗1分、セネガル=1勝2分、コロンビア=1勝1敗1分となり、セネガルと、グループH内での得失点差で日本を上回るコロンビアがグループを突破することになる。日本は一転して苦しい状況に変わった。
この後、得点を挙げたポーランドが調子の波に乗り攻勢に立った。しかし日本もDF吉田が相手のエースFWレバンドフスキを抑え込み、得点を与えない。
30分頃、コロンビアが先制点を挙げたことが伝えられた。もしコロンビアが勝つと、日本がこのまま敗れても、コロンビア=2勝1敗、日本・セネガル=1勝1敗1分となり、日本とセネガルは得失点差・総得点とも同じ、さらに両国間の対戦では引き分けているが、フェアプレー・ポイント(反則ポイント)で勝る日本が決勝トーナメントに進むことになる。会場の日本サポーターに喜びの表情が現れた。
37分、西野監督は武藤に代えてキャプテンの長谷部を投入した。長谷部の投入により、日本は意思統一が図られた。敵陣に攻め込まれずひたすら自陣でボールを回し始めた。フェアプレー・ポイントの差で決勝トーナメントに進出できれば、それでいい、という態度である。日本は約10分間、攻撃を放棄しひたすら無気力に自陣でボールを回し続けた。会場の観客席からはブーイングの嵐である。
そしてタイムアップ。ポーランドが1-0で日本を破った。
その直後セネガル・コロンビア戦も1-0のままコロンビアが勝ったので、日本は目論見通り決勝トーナメント進出を果たした。2010年W杯以来、2大会ぶりの決勝トーナメント進出である。

最後の10分間の日本の勝利を放棄したプレーについては、世界のメディアでは批判が多いようだ。しかし、言うまでもないことだが、攻めるとカウンター攻撃を食うリスクがある。もしカウンターを受けて失点してしまうと、決勝トーナメント進出を逃す結果になる。
もちろんセネガルが点を取るリスクはあった。その場合は決勝トーナメント進出はセネガルとコロンビアになってしまう。しかし西野監督は、名将ペケルマン監督の率いるコロンビアが老獪に1点を守り切る可能性が高いと見たのだろう。
管理人は西野監督の判断を尊重したい。

これで日本は大会開会前厳しいと見られていた決勝トーナメント進出を果たした。
1回戦の相手ベルギーは、プレミア・リーグで活躍するスター選手をそろえた大関クラスの強豪である。日本がどれだけやれるか楽しみだ。日本らしさを出して悔いのない試合をしてもらいたいと思う。

なお、日本対ポーランド戦とは直接関係ない話だが、個人的にはアフリカ勢5ヶ国が全てグループリーグで姿を消したのが残念だ。
今大会のアフリカ勢が実力不足だったということはないと思う。少なくともモロッコとセネガルは決勝トーナメント進出すなわち16強にふさわしい実力を有していた。選手の多くがヨーロッパのクラブ所属のため、一緒に練習をしたり試合をする機会が少ない、というような体制の問題ではないかという気がする。

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