ブレンデルのモーツァルト「ピアノ・ソナタ第11番『トルコ行進曲付き』」

今年の夏について「平成最後の夏」だという話を聞きました。平成は来年4月30日で終わるので今年の夏が平成最後の夏だということです。
その平成最後の夏は全国的に猛暑の夏として記録に残ることでしょう。その夏も今日8月31日で終わることになります。

さて今日の1曲はアルフレート・ブレンデルの演奏するモーツァルトのピアノ・ソナタ第11番イ長調K331「トルコ行進曲付き」です。1999年6月の旧Philipsへのライヴ録音です。ブレンデルは同曲を1975年にも録音しており、今日聴いたのは2回目の録音ということになります。

本曲は全部で3楽章から成ります。本曲は第3楽章がトルコ行進曲になっている点で有名だと思われますが、モーツァルトの全てのピアノ・ソナタの中で最も型破りな曲でもあります。というのは第1楽章が主題と6つの変奏曲から成り立っているからです。演奏時間の点でも、第1楽章が、第2・第3楽章の合計を上回り、全体の半分以上を占めます。
管理人は、本曲の最大の魅力はトルコ行進曲ではなくこの第1楽章にあると考えています。モーツァルトらしい上品で優雅でデリケートな楽章です。それだけでなくユーモアと、さらによく耳を澄ませて聴いていると哀感までも感じられるのではないでしょうか。第2楽章はメヌエット、第3楽章は有名なトルコ行進曲で明るく活発に終わります。

ブレンデルの演奏は素晴らしいものです。デリケートなタッチで、一音一音を大切に大切に、慈しむように抑制的に弾いていているのが伝わってきます。テンポ感も極めて適切と感じます。
ブレンデルのモーツァルトのピアノ・ソナタはやや出来不出来があるように思います(例えば管理人の大好きなK570のソナタでのブレンデルの演奏は疑問です)が、今日聴いたトルコ行進曲付きのソナタK331の1999年録音は理想的と言っても過言ではないほどの名演だと思います。

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