ブロムシュテットのブルックナー「交響曲第7番」

新年明けましておめでとうございます。
本年も本ブログを御愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

新年最初の1曲は、ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレのブルックナー「交響曲第7番」です。1980年6月30日~7月3日のドレスデン・ルカ教会でのDENONレーベルへの録音です。ブロムシュテットは2000年代にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を率いてブルックナーの交響曲全集を完成させていますが、今日聴いたのは、彼にとってのブルックナーの交響曲第7番の最初の録音ということになります。録音当時、彼はドレスデン・シュターツカペレの音楽監督を務めていました。

ブルックナーの交響曲第7番の冒頭を聴くと、管理人は目の前に大自然が広々と広がっていくのを感じます。アルプスの高峰を仰ぎ見るようです。新年に聴くのにふさわしいと思います。
第2楽章はアダージョですが、極めて美しい楽章です。
私事になりますが、管理人はクラシックを聴き始めた1970年代後半から20年の間ブルックナーの音楽が分かりませんでした。長たらしくて野暮ったい音楽のように思っていました。しかし1990年代後半、タワーレコード渋谷店で偶然、たいへん美しい音楽が流れているのを聴いてハッと驚いたことを鮮明に覚えています。店員の方に尋ねるとブルックナーの交響曲第7番第2楽章とのことでした。それが管理人がブルックナーに開眼したきっかけでした。以後ブルックナーのCDを次から次へと買い漁り、ブルックナーの虜になりました。以来20年、ブルックナーのファンであり続けています。

第3・4楽章も印象的で、本曲はメリハリの効いた完成度の高い曲なのではないでしょうか。

ブロムシュテット/ドレスデンの演奏は、大きな個性はなく、曲の本来の良さ、オーケストラの良さを引き出そうとした演奏です。録音当時「いぶし銀」と称されていたドレスデン・シュターツカペレの質実で柔軟で温かなサウンドを楽しむことができるのが、本録音のもう一つの魅力です。

ここで少々脱線します。クラシックのファンも評論家も、オーケストラ曲を聴く際、指揮者の表現しようとする演奏スタイルに重点を置いて聴いている人が多いように思います。しかし管理人は、演奏スタイルは二の次で、オーケストラの音色、アンサンブルを重視します。例えばウィーン・フィルの演奏であれば、ウィーン・フィルのサウンド自体が第一で、演奏スタイルは二の次に考えます。すなわち指揮者が、ベーム、バーンスタイン、アバド等誰であろうが二の次だということです。もっともこのような聴き方をするようになったのは本ブログ創設後のほんの5、6年前からのことで、その前は多くの方と同様演奏スタイルに重点を置いて聴いていたのですが…。

そして管理人の好きなオーケストラのサウンドが、ウィーン・フィルは別格として、第一にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、第二にドレスデン・シュターツカペレ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ベルリン・シュターツカペレという旧東ドイツのオーケストラ勢なのです。もっとも、ここ20年くらいでどのオーケストラも均質化・没個性化が進んでしまったので、コンセルトヘボウにせよドレスデンにせよ、管理人が好きなのは1990年頃までの録音ということになりますが…。
今日聴いたブロムシュテット/ドレスデンのブルックナーは、(管理人の考えでは)全盛期のドレスデン・サウンドを楽しむことのできる名盤なのです。

またブロムシュテット(1927年生まれ)は現在91歳の高齢ということになりますが、今も元気に指揮活動を続け、毎年のように来日しています。管理人は本ブログ休止中の2013年と2014年の2回、ブロムシュテット指揮のNHK交響楽団のコンサートに行ったことがあります。
そのどちらかの時、コンサート開始前に小用を足している時、隣に外国人の気配を感じたので、ふと見てみるとそれがブロムシュテットさん自身でした。たいへん気さくな人柄のように見えました。
今年来日してくれるようなことがあれば、また聴きに行こうと思っています。

ブルックナー:交響曲第7番
日本コロムビア
2010-09-22
ドレスデン・シュターツカペレ

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