テーマ:小説

ヘニング・マンケル『目くらましの道』(創元推理文庫)

ヘニング・マンケル(柳沢由実子訳)『目くらましの道 上・下』(創元推理文庫)という本を読み終えた。 本書はスウェーデンの警察小説である。 スウェーデンの警察小説といえば、日本で最も有名なのは角川文庫から出ていたマイ・シューヴァルとペール・ヴァールーのマルティン・ベック警視シリーズだろう。 マルティン・ベック・シリーズは全部で1…
トラックバック:1
コメント:4

続きを読むread more

亀山郁夫訳、ドストエフスキー『罪と罰1』(光文社古典新訳文庫)

この3連休に、亀山郁夫氏の新訳が出たドストエフスキー『罪と罰1』(光文社古典新訳文庫)を読み終えた。 末尾にある「読書ガイド」によると、『罪と罰』の原書は全6巻で構成されており、亀山氏の新訳では、その第1巻と2巻がこの『罪と罰1』に収録され、以降第3、4巻が収録された『罪と罰2』、第5、6巻が収録された『罪と罰3』と順次されていくらし…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more

東野圭吾『さまよう刃』(角川文庫)

東野圭吾『さまよう刃』(角川文庫)という本を読み終えた。本書は同じ東野さんの『容疑者Xの献身』などと異なり、謎解きの要素はないが、最初から最後まで手に汗を握るサスペンスで、ぼくなどは忘年会の帰りの電車の中でも読みふけるほどだった。 小説は、主人公の長峰重樹が、一人娘の絵摩を2人の少年に殺害されたところから始まる。しかも絵摩は、誘拐…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

黒木亮『巨大投資銀行 上・下』(角川文庫)

黒木亮『巨大投資銀行 上・下』(角川文庫)という本を読み終えた。 作者の黒木氏は、現代での経済小説の作家として屈指の存在である。ぼくは黒木氏の小説は、昨年『トップ・レフト』(角川文庫)という本が初めてだった。続いて『アジアの隼』(祥伝社文庫)という本を読んだ。『トップ・レフト』『アジアの隼』ともたいへん面白かった。それでこの『巨大投資…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

東野圭吾『悪意』(講談社文庫)

今日の午後、東野圭吾『悪意』(講談社文庫)という本を読み終えた。 8月に読んだ東野さんの『容疑者Xの献身』(文春文庫)という本が面白かったので、また東野さんの本を読んでみたいと思い、この週末に読もうと思って本書を購入したのだけれど、たいへん面白く、読み出したら止められなくなり、日中の数時間で読み終わってしまった。 本書は、人気作…
トラックバック:2
コメント:4

続きを読むread more

吉田修一『パレード』(幻冬舎文庫)

この週末に吉田修一『パレード』(幻冬舎文庫)という本を読み終えた。吉田修一という人は、1968年長崎県生まれ、2002年に芥川賞を受賞したそうだが、ぼくは昨年まで全く読んだことがなく、今年になって初めて『東京湾景』(新潮文庫)という小説を読んだ。『パレード』は『東京湾景』に続く2冊目である。 『パレード』は、東京の世田谷区千歳烏山…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

劇団ひとり『陰日向に咲く』(幻冬舎文庫)

劇団ひとり『陰日向に咲く』(幻冬舎文庫)という小説を読み終えた。「劇団ひとり」という人は、ふだんテレビのバラエティー番組を見ないぼくでさえ、名前と顔が一致し、キャラクターも知っているというほど人気のお笑い芸人だ。本書『陰日向に咲く』はミリオンセラーになったらしい。 本書は、『道草』『拝啓、僕のアイドル様』『ピンボケな私』『Qver…
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

東野圭吾『容疑者Xの献身』(文春文庫)

東野圭吾『容疑者Xの献身』(文春文庫)という本を読み終えた。ぼくはふだんミステリー小説をあまり読まないので、東野さんの作品もこれまであまり読んだことがない。『白夜行』(集英社文庫)、『眠りの森』(講談社文庫)に続き3作目だった。だが、この『容疑者Xの献身』は読み終えて、相当な傑作だと思った。 物語は、数学の天才的頭脳の持ち主で、現…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

森絵都『永遠の出口』(集英社文庫)

今日の東京は好天気で気温も上昇し、春の到来を実感させられる一日でした。 名古屋女子国際マラソンが行われ、21歳の新星・中村友梨香選手が初マラソン・初優勝の快挙を成し遂げました。注目の高橋尚子選手は残念な結果に終わりましたが、今は42.195キロを走り終えたという充実感・達成感を抱いているのではないでしょうか。 さて先週の『つきの…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

森絵都『つきのふね』(角川文庫)

森絵都『つきのふね』(角川文庫)という本を読みました。 森絵都さんの本はだいたいどこの書店でも山積みされています。それで森さんが人気作家だということは知っていました。けれども森さんの作品は少女小説で、ぼくのような中年のオッサンの読むような本ではないのではないかと思い、今まで敬遠していたのです。 ところが拙ブログでfumika…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

トルストイ(望月哲男訳)『イワン・イリイチの死』(光文社)

今日で3連休が終わります。この連休中に本を何冊か読みました。ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の新訳が大きな反響を呼んでいる光文社古典新訳文庫に収められているトルストイの『イワン・イリイチの死』(望月哲男訳)もその1つです。 この『イワン・イリイチの死』は全部で130頁強の中編です。そこで同じトルストイの中編『クロイツェル・ソナタ…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

村上春樹『東京奇譚集』(新潮文庫)

今日1月3日は冬晴れの好天気でした。今年の3が日とも天気に恵まれたお正月でした。 年末に村上春樹『東京奇譚集』(新潮文庫)という小説を読みました。この本は年末年始にかけて読もうと思っていたのですが、文庫本で250頁弱と短い上、内容も軽めだったので、大晦日の日に読み終えてしまったのです。短編集で、『偶然の旅人』『ハナレイ・ベイ』『ど…
トラックバック:1
コメント:1

続きを読むread more

桐野夏生『I'm sorry, mama.』(集英社文庫)

東京は今日もまた晴天、昨日よりさらに暖かく小春日和といっていいような一日でした。今日は息子は一日中塾で、妻とぼくは昼間、買い物を兼ねて隣駅まで行き、スターバックスでしばらく時間を過ごしました。 先週20日にぼくの好きな桐野夏生さんの『I'm sorry, mama.』という小説が文庫化された(集英社文庫)ので、この連休に読んでみま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

桐野夏生『柔らかな頬』(文春文庫)

桐野夏生『柔らかな頬』上・下(文春文庫)という本を読み終えました。昨年の秋に初めて桐野さんの『グロテスク』(文春文庫)という小説を読んで以来、すっかり桐野さんのファンになり、この1年あまりの間、長編『OUT』『リアルワールド』『魂萌え!』『玉蘭』『残虐記』や短編集『ローズガーデン』などを読んできましたが、この『柔らかな頬』はずっと読まず…
トラックバック:0
コメント:10

続きを読むread more

黒木亮『トップ・レフト』(角川文庫)

黒木亮『トップ・レフト』(角川文庫)という小説を読み終えた。 最近「経済小説」と呼ばれる分野が脚光を浴びているようだ。経済界・産業界に実際に発生した出来事をモデルにした小説である。この分野の第一人者は高杉良さんであろう。高杉さんは、ずいぶん前から『小説 日本興業銀行』、『小説 巨大証券』、比較的近年では『金融腐蝕列島』など数多くのすぐ…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

ルース・レンデル『殺意を呼ぶ館』(扶桑社)

ルース・レンデル(小尾芙佐訳)『殺意を呼ぶ館』上・下(扶桑社=扶桑社ミステリー)という本を読み終えた。 昨年から今年にかけて桐野夏生さんの小説を読んだ影響で、異常心理をテーマにした小説を読みたくなったのだけど、ぼくはここ10年以上読書というとビジネス書や政治経済の本が中心で、小説自体をあまり読んでいなかったので、異常心理をテーマにした…
トラックバック:0
コメント:5

続きを読むread more

シェークスピア(松岡和子訳)『リチャード三世』(筑摩書房)

以前my favorite storiesさんが、ご自分の最も好きなシェークスピア作品として『リチャード三世』を挙げておられました。ところがぼくは『リチャード三世』については、主人公であるリチャード三世が悪人であることは覚えていたものの、どのような物語だったのかすっかり忘れていたのです。そこで久しぶり(四半世紀ぶり?)に『リチャード三世…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

桐野夏生『残虐記』(新潮文庫)

桐野夏生『残虐記』(新潮文庫)という小説を読み終えた。 この小説は主人公の景子がまだ10歳・小4の時、工員のケンジに拉致・監禁されたところから始まる。景子はケンジの住む部屋に監禁され、監禁生活は1年余りに及ぶ。ケンジの隣室にはヤタベというケンジと同じ鉄工所に勤める男が住んでおり、景子はヤタベに助けを求めようとするが…という物語である。…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

東野圭吾『白夜行』(集英社)

東野圭吾『白夜行』(集英社=集英社文庫)という本を読み終えた。文庫ながら850頁という分量のある小説だった。けれどぐいぐいとストーリーに引き込まれ、長さを感じなかった。 物語は1973年、大阪市で質屋を営む中年の男が殺害されたところから始まる。笹垣潤三刑事らによって捜査が進められ何人かの容疑者は浮かぶものの、アリバイがあったり被疑…
トラックバック:1
コメント:5

続きを読むread more

桐野夏生『魂萌え!』(新潮社)

桐野夏生「魂萌え! 上・下」(新潮文庫)という小説を読み終えた。桐野さんの小説を読むのは、ぼくにとって「グロテスク」「OUT」「リアルワールド」に続き4作目である。「魂萌え!」は、映画化され来年1月下旬から全国で公開されるらしい。 「魂萌え!」の主人公は関口敏子という59歳の女性である。小説は、既に定年を迎えている敏子の夫・隆之が…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

桐野夏生『リアルワールド』(集英社)

桐野夏生『リアルワールド』(集英社文庫」という小説を読み終えた。この秋、『グロテスク』『 OUT』と続けて桐野さんの小説を読み、ともに面白かったので、桐野さんの他の小説も読みたいと思った。しかし『グロテスク』と『OUT』はともに上・下に分かれている比較的長い小説だったので、もっと短い小説を読んでみたいと思った。そこでアマゾンで検索した…
トラックバック:1
コメント:4

続きを読むread more

桐野夏生『OUT』(講談社)

桐野夏生「OUT 上・下」(講談社文庫)という小説を読了した。ぼくは、この桐野夏生という作家を先月文庫化された「グロテスク」(文春文庫)で初めて読んだのだけれど、「グロテスク」がたいへん面白かったので、別の小説もと思い、この「OUT」も読んでみたのである。「OUT」は1998年の日本推理作家協会賞受賞作とのこと。 「OUT」も「グ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

村上龍「2days 4girls」(集英社)

村上龍「2days 4girls」(集英社文庫)という本を読み終えた。村上龍の小説を読むのは「タナトス」以来、だいたい3年ぶりだと思う。先月村上春樹の「アフターダーク」を読んだので、次は村上龍の、それも最近書かれたものを、と思い読み始めたのだけれど、予想外に時間がかかってしまった。 この村上龍という作家は、芥川賞受賞作「限りなく透…
トラックバック:2
コメント:1

続きを読むread more

村上春樹「アフターダーク」(講談社)

村上春樹の「アフターダーク」(講談社文庫)という小説を読んだ。ぼくが村上春樹の小説を読むのは短編集「神の子供たちはみな踊る」以来だから、3年ぶりくらいだ。しかし長編となると、実に「ねじまき鳥クロニクル」以来だから、本当に久しぶりだということになる。このようにぼくは、村上春樹の小説を読んだり読まなかったりしている。決して嫌いではないが、熱…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

桐野夏生「グロテスク」(文春文庫)

桐野夏生「グロテスク 上・下」(文春文庫)という本を読み終えた。小説を読むのは数ヶ月ぶりのような気がする。ぼくはこの桐野夏生という人を、名前は聞いたことがあったが、この人の小説を読むのは初めてだった。どちらかというとミステリー分野で活躍してきた人のようだ。「グロテスク」は圧倒的な筆力で書かれており、上・下2巻に分かれているのに数日で読み…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more