テーマ:小説

トルストイ(木村浩訳)『アンナ・カレーニナ』上・中・下(新潮文庫)

レフ・トルストイ(木村浩訳)『アンナ・カレーニナ』上・中・下(新潮文庫)を読了した。 『アンナ・カレーニナ』は新潮文庫版で約2000頁という大作である。管理人は仕事をしながらの読書だったせいもあり、読み始めてから読了するまで3ヶ月くらいを要した。もっともその間の読書は『アンナ・カレーニナ』だけではなかったが…。 本書『アンナ・カ…
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泡坂妻夫『迷蝶の島』(河出文庫)

泡坂妻夫『迷蝶の島』(河出書房新社=河出文庫)というミステリー小説を読み終えた。 本書は1987年に文春文庫から出版されたことがある。管理人はその当時読んでたいへん感心した憶えがある。しかし何しろ30年も前のことなので、ストーリーもトリックもすっかり忘れてしまった。文春文庫版の方はかなり前に絶版になったようだが、この3月6日に河出文庫…
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村上春樹『ノルウェイの森』上・下(講談社

今春、村上春樹の初期の短編集を何冊か(『中国行きのスロウ・ボート』『蛍・納屋を焼く・その他の短編』『パン屋再襲撃』など)を読んでみて、初期の村上春樹に興味を持ったので、『ノルウェイの森』を再読してみた。その時の感想を記事にしようと思う。 『ノルウェイの森』は言うまでもなく大ベストセラーになった作品であり、村上春樹のこれまでの作品の…
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村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』(新潮文庫)

GWに入ってから、村上春樹の『中国行きのスロウ・ボート』(中公文庫)、『蛍・納屋を焼く・その他の短編』(新潮文庫)と2つの短編集を立て続けに読んだ。 両方とも1980年代という村上春樹の最初期の短編集である。 管理人はこれらを80年代に読んだ記憶があるが、中身はもう覚えていなかった。初読ようなものだった。 この2作の中では、『蛍・…
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村上春樹『女のいない男たち』(文藝春秋)

村上春樹『女のいない男たち』(文藝春秋=文春文庫)という本を読み終えた。 本書は短編集である。『ドライブ・マイ・カー』『イエスタデイ』『独立器官』『シェエラザード』『木野』『女のいない男たち』の6編で構成されている。 本書が単行本で出たのは2014年4月だった。著者である村上春樹氏の「まえがき」によると、2005年の『東京奇譚集』以…
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村上春樹『騎士団長殺し』第1部、第2部(新潮社)

村上春樹氏の新作『騎士団長殺し』第1部、第2部(新潮社)を読み終えた。 本作は単行本2冊にまたがる大作である。 村上春樹の長編小説は、2013年に出た『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』以来ということになる。しかし『色彩を持たない…』は、単行本1冊で収まる標準的な長さの長編だった。単行本2冊以上の大作は、2009年、20…
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村田沙耶香『コンビニ人間』(文芸春秋)

村田沙耶香『コンビニ人間』という小説を読み終えた。 本作は、今年度2016年度上半期の第155回芥川賞受賞作である。 作者の村田さんは、1979年千葉県生まれとのこと。2003年作家デビューを果たし、これまで野間文芸新人賞等の受賞歴があるようだが、ぼくはこれまで村田さんの小説を読むのはもちろん、名前さえ聞くのは初めてだった。 …
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川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)

川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)という小説を読み終えた。 ぼくが川上さんの小説を読むのは『ヘヴン』以来だった(『ヘヴン』は本ブログでも記事にしたことがある)。 本書は川上さんにとって『ヘヴン』以来の作品らしい。 本書の主人公は34歳のフリーの校閲者・入江冬子である。 冬子は彼女に校閲の仕事を発注する石川聖とは女…
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桐野夏生『緑の毒』(角川書店)

桐野夏生『緑の毒』(角川書店)という小説を読み終えた。本年8月31日刊行の新刊である。 ぼくが桐野さんの小説と出会ったのは、約5年前、『グロテスク』(文春文庫)を読んだ時だった。本ブログを開設した直後のことだ。 『グロテスク』がたいへん面白かったので、以下『OUT』『柔らかな頬』『残虐記』など桐野さんの小説を次々と読んでいった思…
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東川篤哉『交換殺人には向かない夜』(光文社文庫)

この連休に東川篤哉『交換殺人には向かない夜』(光文社文庫)という小説を読み終えた。 この東川篤哉さんという作家の作品を読むのは初めてだった。というより、今年4月に発表された今年度の本屋大賞に東川さんの『謎解きはディナーのあとで』が選ばれたというニュースを聞いて、初めて東川さんの名前を知った。 それでさっそく東川さんの作品を1冊読…
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角田光代『八日目の蝉』(中公文庫)

角田光代『八日目の蝉』(中公文庫)という小説を読み終えた。 たいへん素晴らしい小説だったと思った。 物語は大きく1章に分かれている。 1章は「野々宮希和子」という20代後半の女性が語り手となっている。 希和子は、秋山丈博という男性と不倫関係にあり、秋山との間にできた胎児を中絶したという過去を持っている。ところが、秋山は妻との…
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東野圭吾『むかし僕が死んだ家』(講談社文庫)

東野圭吾『むかし僕が死んだ家』(講談社文庫)という小説を読み終えた。 大学の研究助手を務める「私」の下にモトカノの中野沙也加から電話がかかってきた。 彼女は「私」と別れた後。結婚し一児の母となっているが、頼みたいことあるので会ってほしいという。 「私」が沙也加と会ってみると、彼女の亡くなった父が長野県の松原湖近くの家に時々通っ…
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谷崎潤一郎『少将滋幹の母』(新潮文庫)

谷崎潤一郎『少将滋幹の母』(新潮文庫)という小説を読み終えた。 ぼくは、明治以降の日本の作家では、夏目漱石、谷崎潤一郎、三島由紀夫といった辺りが好きだ(平凡だが)。この中では、最近、谷崎に以前よりもずっとシンパシーを感じるようになった。年齢が50歳近くなり、漱石の後年に作品のようにあまり深刻なテーマを扱った文学を読むことは厳しくなった…
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吉田修一『悪人』(朝日文庫)

吉田修一『悪人 上・下』(朝日新聞出版=朝日文庫)という小説を読み終えた。 本作は単行本・文庫累計で200万部を超えるベストセラーになっているらしい。また、妻夫木聡主演で映画化され、上映中らしい。 主人公の清水祐一は長崎県の漁村に住む若い土木作業員。子供の頃、実母に捨てられ、祖父母に育てられ、今も祖父母とともに暮らしている。 …
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伊坂幸太郎『砂漠』(新潮文庫)

伊坂幸太郎『砂漠』(新潮文庫)という本を読み終えた。 あらすじは、仙台が舞台になっている。仙台にある国立大学(もちろん東北大学)に通う学生、東堂、西嶋、南、北村(語り手)、鳥井の男子3人、女子2人の友人たちの物語である。 5人は麻雀をしたり、ボーリングをしたり、アルバイトをしたりの日常生活を送っているうち、恋愛に陥ったり、事件に…
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ミラン・クンデラ『不滅』(集英社文庫)

ミラン・クンデラ(菅野昭正訳)『不滅』(集英社文庫)という小説を読み終えた。 著者のクンデラは1929年チェコ生まれ、『存在の耐えられない軽さ』で有名な作家である。現在も存命である。 本書『不滅』は1990年の作だから、比較的最近の作品だということになる。 ストーリーについては何とも形容の難しい作品だ。だが読み終えて大傑作だと…
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村上春樹『1Q84 BOOK3』(新潮社)

村上春樹『1Q84 BOOK3』(新潮社)を読み終えた。 言うまでもなく、昨年大きな話題となった『1Q84 BOOK1』『同2』の続刊である。昨年ぼくは『1Q84』を読み、完全に圧倒された。しかし『BOOK2』は多くの謎を残したまま、終わった。本『BOOK3』はその続刊ということで興味津々である(ぼくは昨年、本ブログで『BOOK1、2…
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東野圭吾『使命と魂のリミット』(角川文庫)

東野圭吾『使命と魂のリミット』(角川文庫)という小説を読み終えた。東野さんらしい息もつかせぬストーリー展開で、短時間で読み終えることができた。 主人公の氷室夕紀は帝都大学病院に勤務する医師になったばかりの研修医だ。現在、同病院の心臓外科に勤務している。 彼女には、中学生の時、父・健介が大動脈瘤で亡くなったという過去がある。その時…
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川上未映子『ヘヴン』(講談社)

この正月に川上未映子『ヘヴン』(講談社)という小説を読み終えた。ぐいぐいと惹き込まれる内容で、元旦の1日で読み終えることができた。 著者の川上さんは1976年生まれ、2008年『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞したとのこと。ぼくは『乳と卵』を読んでおらず、『ヘヴン』が川上さんの初体験だった。 主人公の「僕」は中学2年生。学校でひ…
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伊坂幸太郎『グラスホッパー』(角川文庫)

伊坂幸太郎『グラスホッパー』(角川文庫)という本を読み終えた。 ぼくが伊坂さんの小説を読むのは、今回が初めてだった。伊坂さんはたいへんな人気作家なのでいつかは読みたいと思っていただけれど、今までのびのびになっていたのだ。 『グラスホッパー』は、「押し屋」と呼ばれる殺し屋を中心にした犯罪小説である。 「押し屋」は、被害者を自動車…
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黒木亮『貸し込み 上・下』(角川文庫)

黒木亮『貸し込み 上・下』(角川文庫)という本を読み終えた。 ぼくが黒木亮さんの小説を読むのは、昨年の秋に『巨大投資銀行 上・下』(角川文庫)を読んで以来、1年ぶりのことだった。またぼくはこれまで、黒木さんの小説を『トップ・レフト』『アジアの隼』、それに『巨大投資銀行』と3作読んだことがあり(この中で、『トップレフト』と『巨大投資銀行…
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スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』(早川書房)

スティーグ・ラーソン(ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利訳)『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』上・下(早川書房)という本を読み終えました。本書を入手したのは、ブログ仲間のrさんのお薦めによるものです。記して感謝したいと思います。 本書はスウェーデンの作である。上巻の訳者あとがきに次のように書かれている。 「この3部作(注:「ミ…
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桐野夏生『IN』(集英社)

この週末に桐野夏生『IN』(集英社)という本を読み終えた。桐野夏生さんはぼくの好きな作家だが、ここ1年以上読んでいなかった。 本書は鈴木タマキという女性作家が主人公になっている。タマキが、7年間も不倫関係にあったかつての愛人の編集者・阿部青司と再会するところから物語は始まる。 タマキは、既に亡くなっている有名作家・緑川未来男の『…
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村上春樹『1Q84』(新潮社)

村上春樹『1Q84』BOOK1とBOOK2(新潮社)を読み終えた。2巻合わせて1000頁近い大作である。だが、親しみやすい語り口と、たいへん面白く、しかしたいへん深い内容で、ぐいぐい引きこまれてしまった。仕事からの帰宅後はもちろん、電車の中でも読みふけり、1週間で読み終えることができた。 ぼくは村上春樹のファンではないと思う。19…
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村上龍『ライン』(幻冬舎文庫)

村上龍『ライン』(幻冬舎文庫)という本を読み終えた。 村上龍の小説を読むのは久しぶりだった。本ブログの古い記事を遡ってみると、2006年10月20日に『2days 4girls』(集英社文庫)という小説の記事を書いていた。その時以降、村上龍の小説を読んだ記憶はないから、約2年半ぶりに読んだことになる。 この『ライン』という小説は…
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森絵都『ラン』(理論社)

森絵都『ラン』(理論社)という本を読み終えた。 本書は単行本である。ぼくはいつも、小説は文庫化されるのを待ってから読むようにしているので、本書は例外である。どうしてかというと、本書はぼくが買ったのではなく、息子(現在、中2)が買ったものなのだ。 息子の通う中学校では中1の時、本書『ラン』を題材にした授業が行われたらしく、それで息子も…
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東野圭吾『レイクサイド』(文春文庫)

東野圭吾『レイクサイド』(文春文庫)という本を読み終えた。本書はこの5連休にのんびりと気軽に読むことができる本をという意図から買っておいたのだけれど、読み始めると面白くて止めることができなくなり、2、3時間で読み終えてしまった。 東野さんは現在日本で最も売れ行きのいい作家だと思うが、その秘訣は、このように読み手をぐいぐい引っ張って離さ…
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森絵都『風に舞いあがるビニールシート』(文春文庫)

森絵都『風に舞いあがるビニールシート』(文春文庫)という短編集を読み終えた。 本書は『器を探して』『犬の散歩』『守護神』『鐘の音』『ジェネレーションX』、それに表題作『風に舞いあがるビニールシート』の6作が収録されている。 各作品の主人公は、『器を探して』がオーナーパティシエの女性秘書、『犬の散歩』が捨て犬保護のボランティアをし…
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ヘニング・マンケル『目くらましの道』(創元推理文庫)

ヘニング・マンケル(柳沢由実子訳)『目くらましの道 上・下』(創元推理文庫)という本を読み終えた。 本書はスウェーデンの警察小説である。 スウェーデンの警察小説といえば、日本で最も有名なのは角川文庫から出ていたマイ・シューヴァルとペール・ヴァールーのマルティン・ベック警視シリーズだろう。 マルティン・ベック・シリーズは全部で1…
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亀山郁夫訳、ドストエフスキー『罪と罰1』(光文社古典新訳文庫)

この3連休に、亀山郁夫氏の新訳が出たドストエフスキー『罪と罰1』(光文社古典新訳文庫)を読み終えた。 末尾にある「読書ガイド」によると、『罪と罰』の原書は全6巻で構成されており、亀山氏の新訳では、その第1巻と2巻がこの『罪と罰1』に収録され、以降第3、4巻が収録された『罪と罰2』、第5、6巻が収録された『罪と罰3』と順次されていくらし…
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