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zoom RSS アシュケナージのショパン「24の前奏曲」

<<   作成日時 : 2007/04/29 22:05   >>

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今日はショパンの「24の前奏曲」を聴いてみました。演奏はウラディーミル・アシュケナージで、1977、78年の録音です。ぼくはこの曲の演奏はマルタ・アルゲリッチがベストと思っていたのですが、4月1日の「勝手にラフマニノフの日」にラフマニノフの「24の前奏曲」をアシュケナージ盤でエントリーしたので、今日はショパンもアシュケナージで聴いてみようと思ったのです。

ショパンの「24の前奏曲」はまさに天才の作といえるでしょう。24の調性を異にする小品(一番長い第15曲「雨だれ」は5分を超えますが、それ以外の23曲は30秒〜3分の小品です)で構成されているわけですが、第1曲から第24曲まで、ばらばらな小品がばらばらな順序で並べられているのではなく、各曲から曲への変化があたかも必然のように展開されていきます。全24曲がそれぞれ魅力を持ったものでありながら全体が1個の作品のようであり、小さな星の生涯を見るようでもあります。今日のような春の、1年中で一番気候の良い季節に聴くのにふさわしい曲ではないでしょうか。

アシュケナージの演奏は見事の一語に尽きます。何曲か有名曲の演奏を拾ってみましょう。
第7曲イ長調 珠玉の小品ですが、アシュケナージはゆっくりとしたテンポで心のこもった演奏をします。この曲のこんなに心のこもった演奏は他に聴いたことがありません。
第15曲変ニ長調「雨だれ」 アシュケナージは静かに淡々とした演奏をします。曲のピアノ曲として美しさを浮き立たせようとしているのでしょう。
第24番ニ短調 アシュケナージをじっくりと情熱をこめてじっくりと演奏します。祖国である旧ソ連へ思いを馳せるかのように…。
アルゲリッチの演奏が感性の赴くままに一気に弾ききったものであるのに対し、アシュケナージの演奏は、このように曲の全体を見晴らした上で、各曲ごとに性質を描き分け、しかも全24曲が一体となったような演奏をめざします。音のみずみずしい美しさは格別であり、この「24の前奏曲」によくマッチしています。今日この演奏を聴いて考えが変わりました。この曲のベストはアルゲリッチではなく、アシュケナージだと…。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんにちは。いつもお世話になってます。
 連休中?ですが、失礼いたします。

 わたしは、ショパンとかシューマンなど、まったく、ほんとにまったく、聴いたことがなく、ショパンのピアノ曲やシューマンの歌曲などを一通り聴いてみる、というのが、実は、当面の目標です。
 アシュケナージは、去年の平均律もすばらしく、いい印象があります。
 ショパンのピアノ曲、どこから手をつけていいものか、途方に暮れてましたが、やはり、このあたりからがいいのでしょうか。
 連休中にでも、図書館に行こうと思いますが、どうなることか。
Nora
2007/05/02 16:57
Noraさん、コメント有難うございます。
こちらこそ、お世話になります。

ショパンの曲ですが、個人的にいちばん好きな曲は、年齢に
応じて変わってきます。現在は「バラード」「夜想曲」辺り
がいちばん好きです。しかし「これから…」という方は、こ
の「前奏曲」や「ワルツ」「ポロネーズ」あたりの方がとっ
つきやすいのではないでしょうか。
それからぜったいに忘れられないのが「舟歌」です。これは
ドビュッシーら後世の作曲家に大きな影響を与え、現在でも
多くのピアニストがショパンの最高傑作に挙げています。

ショパンを得意にするピアニストは、時代順にコルトー、ル
ービンシュタイン、フランソワ、アシュケナージなどいます
が、ルービンシュタイン、アシュケナージあたりがくせがな
くて良いと思います。
アルトゥール
2007/05/02 19:55
 またまた、こんにちは。
 新しい記事が次々と出るので、わくわくしてしまいますが、
 わたしの方は、いつまでも、このあたりをウロウロしていて、申し訳ありません。そのうち徐々に上の方に行きたいと思います。
(実は、過去の記事の、シューマンのピアノ曲も、気になっています。けっこう記事数が多いですね)

 さて、ショパンですが、
 いろいろ考えて、この「前奏曲」と、アルトゥールさんの以前の記事にもある「夜想曲」を借りようと思って、図書館に行ったのですけど、結局、「バラード」と「スケルツォ」しか借りることができませんでした。
(どちらもアシュケナージ盤)
 バラードは、お好きだとおっしゃってるのでいいとして、スケルツォなど、まったく未知の音楽なので、どうなることか。
 今週末にでも、さっそく聴いてみます。
 とりあえずご報告まで。
Nora
2007/05/10 16:41
Noraさん
ご丁寧にご報告ありがとうございます。

スケルツォは2番がたいへん有名ですが(私は小学校高学年か
中学生の頃、初めてこの曲を聴いた時、感動のあまり涙が出て
きたのを憶えています)、あとの3曲は地味な存在かもしれま
せんね。バラードは1番がダントツ人気だと思いますが、他の
3曲も良い曲だと思います(第4番とか)。

シューマンのピアノ曲は宝の山だと思います。「子供の情景」
と「クライスレリアーナ」は、アルゲリッチやホロヴィッツの
名盤があるので有名ですが、この2曲以外にも感情表現の濃厚
な名曲は多いと思います。「子供の情景」などシューマンが余
技として書いたような曲で、これをシューマンのピアノ曲の代
表作とするのは彼がかわいそうな気がします(つい熱くなって
しまいました(苦笑))。
アルトゥール
2007/05/10 20:21
 こんにちは。また、おじゃまします。
 バラードとスケルツォ、聴きました。
 ショパン、というと、華美で技巧的、というイメージを勝手に抱いていたのですが、バラードや、スケルツォの中間部分(トリオ、と言っていいのかどうか)など、むしろシンプルで、それでいて詩情にあふれていて、これは(良い意味で)まったくの予想外でした。
 また、比較的技巧的な部分、例えば、
 おっしゃっていた変ロ短調スケルツォの主部なども、とても堂々としていてりっぱですし、(これは、有名なメロディですね。メロディだけは、知っていました)
 嬰ハ短調スケルツォのきらきらと光が降り注ぐような中間部も、華やかですが、とても格調が高い。
 実は、ショパンとなると、さすがにちょっと心配だったのですが、まったく大丈夫、というか、むしろすっかり、気に入ってしまいました。
Nora
2007/05/14 16:45
 続きです。すみません。
 ところで、一番、驚いたのが、おまけについていた、
 前奏曲第25番 嬰ハ短調 作品45
 という曲です。
 この記事の前奏曲との関係など、まったくわからないですが、(続き?)短いながらも心に迫る、すばらしい曲でした。
 アシュケナージの演奏も、シンプルで、ため息が出るほど美しい。
 
 わたしは、有名なグールドのブラームス間奏曲集が大好きですが、それにそのままつながるような、曲であり、演奏だと思いました。
 わたしが、ショパンやシューマンを敬遠していたのは、おそらくグールドの影響も大きいのですが、まったく不思議なめぐりあわせだと感じました。

 いずれにしても、これで、前奏曲本編?や、ノクターンへの期待が、さらにふくらみました。
 ほんとうにありがとうございます。
Nora
2007/05/14 17:06
Noraさん、コメント有難うございました。
コメントを拝読して嬰ハ短調前奏曲作品45を聴いてみました
(演奏はアシュケナージ)。聴いてびっくり! この曲はこれ
まで聴き落していました。湖畔の静かな波の満ち干きのような、
その一方で甘美な、こんなに良い曲だったんですね。24曲の
前奏曲を聴いただけで満足していたのか、自分の耳は凡庸でし
た。グールドのブラームス間奏曲は聴いたことがないので比較
はできませんが…。教えて頂いて、本当に有難うございました。
アルトゥール
2007/05/14 21:43

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