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zoom RSS チェリビダッケのドビュッシー「イベリア」

<<   作成日時 : 2007/06/29 21:16   >>

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セルジュ・チェリビダッケ指揮シュトゥットガルト放送交響楽団のドビュッシー「イベリア」を聴いてみた。1980年2月29日のライブで、DGから発売されたものである。

ドビュッシーの「映像」というと普通ピアノのために作曲された「映像」第1集、第2集をさすが、彼はそれらとは別に「管弦楽のための映像」も作曲している。「管弦楽のための映像」もピアノのための「映像」と同様、3曲から構成されているが、その第2曲がこの「イベリア」である。「イベリア」は第1曲「ジーグ」と第3曲「春のロンド」よりもずっと規模が大きく、「街路で道で」「夜の香り」「祭りの朝の日」の3つの部分で構成されている。チェリビダッケは1980年2月29日のコンサートで、3曲のうち「イベリア」だけを演奏したようだ。

まず「街路で道で」は、その名の通りスペインの街並みの光景を思わせる異国情緒と色彩感にあふれた曲だ。街のにぎわいと人々の話し声がそのまま聞こえてくるよう。オーケストラの背後で聞こえるカスタネットが色彩感を強めている。「夜の香り」は一転して幻想的な曲だ。その名の通り、南国に夜の香りがじわじわと押し寄せてくる感がする。絶品といってもよいのではないだろうか。「祭りの朝の日」はその名の通り、祭りの日の朝にふさわしく、活気とユーモアにあふれている。

ぼくはここ1、2ヶ月チェリビダッケにはまっている。そのきっかけはこの2月に中川右介『カラヤンとフルトヴェングラー』(幻冬舎)という本を読んだことだった。この本でチェリビダッケが第二次大戦後、ベルリン・フィルを何百回も指揮しその再建を支えた指揮者をあることを知った。それまでは彼が一切の録音を拒否する鬼才であり、その没後、1990年代後半にEMIとDGから大量に放送用録音がCD化されたことは知っていたが、正直言ってあまり興味が起きなかった。
しかし上記の本をきっかけにそれまでに(ごく少ない)彼の録音を聞き返し、多くを新たに買い求めて聴いてみたところ、これがすばらしいのだ。この「イベリア」を例にとってみると、まず磨きぬかれたオーケストラの音と一糸乱れぬアンサンブルがすばらしい。テンポは遅い。たとえばぼくは「イベリア」は他にデュトワ盤を持っているが、デュトワが「街路で道で」「夜の香り」「祭りの朝の日」をそれぞれ7分21秒/8分16秒/4分25秒なのに対し、チェリビダッケは8分28秒/12分51秒/5分5秒だ。ところがチェリビダッケは、ぼくが変なのかもしれないが、それを遅いとは感じさせない。じっくり演奏しているように感じるのではなく、それが当然のテンポのように感じてしまうのだ。
またチェリビダッケというとブルックナーを中心にしたドイツ・オーストリア音楽のイメージが強いが、このようなフランス音楽を振っても全く違和感は感じられない。凄い指揮者だと思う。ぼくはまだカラヤンとの優劣云々を語る資格はないが、当分このチェリビダッケ・ワールドに浸っていたい思いでいる。

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