クラシック音楽のある毎日

アクセスカウンタ

zoom RSS ロストロポーヴィチのシューマン「チェロ協奏曲」

<<   作成日時 : 2007/10/27 19:32   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 4

今日は、せっかくの週末だというのに、首都圏は台風のせいで大雨でした。ぼくは一日中自宅で過ごしましたが、息子は塾に行き、妻は飲み会に行きました。

さて今日聴いたのはシューマンの「チェロ協奏曲」です。演奏はムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)とレナード・バーンスタイン指揮フランス国立管弦楽団という豪華組合せです。1976年11月のEMIへの録音です。

この「チェロ協奏曲」はシューマン40歳の時の作です。40歳というとシューマン(1910−1956)の精神疾患がそうとう進行していた時期です。こう書くと暗く難解な曲がイメージされますが、決して難解ということはないと思います。
しかしこのチェロ協奏曲には大きな特徴があります。国内盤を持っているのでそのライナーノート(出谷啓)からそのまま引用しますと、「…他の2曲の協奏曲(ピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲)が、古典派の協奏曲のように、独奏部がオーケストラの一楽器としての役割を果しながら、しかもその存在を強く主張するものだったのに対し、このチェロ協奏曲でのオーケストラの書法は極めて簡潔で、シューマン自身が草稿に”オーケストラの伴奏を持つ”と明記したように、オーケストラ・パートがまったくの伴奏の役割に終始し、チェロ独奏は休止することが少ないという点で、多くの他の協奏曲に余り例がない…」という大きな特徴があるのです。

実際この曲では、最初から最後までチェロが徹底して歌います。第1楽章ではシューマンらしいほの暗いロマンと感情の大きな起伏が感じられます。第2楽章では夢を見るように美しく、第3楽章は一転して行進曲のようなダイナミズムが感じられます。そのすべての楽章でチェロが完全に主役として、自在に歌を繰り広げるのです。

このような性格をもつ曲なものですから、ロストロポーヴィチのはまり役です。彼は持ち前のスケールの大きい表現力と高度な技術を存分に発揮しています。強音から弱音に至る幅の大きさとそのコントロールは見事なものです。第1楽章の朗々とした歌い回しや第2楽章の繊細な表現、第3楽章のダイナミズム、いずれも素晴らしいものです。ぼくはシューマン「チェロ協奏曲」の録音はこのロストロポーヴィチ盤しか持っていませんが、これ以上の演奏はありえないのではないかと思えるほどすばらしい演奏です。
この演奏の録音年である1976年は、彼が西側に亡命した1974年の直後のことで、旧ソ連の抑圧的な体制から解放されて気合の乗っていた時期だったのではないでしょうか。

なおこのCDはやはりバーンスタインとのブロッホ「シュロモ」が併録されていますが、こちらの方も大変な力演です。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
シューマン チェロ協奏曲 イ短調
今日はシューマンのチェロ協奏曲。この名曲を私が知って、まだ 月日は浅い。この曲をブログで取り上げたのは、CDを正月の バーゲンで買った折でした。 今それを辿って見ると、2006年1月6日とある。 あれ〜、もう一年半以上も前になるのか。 こんなところでも、月日の ...続きを見る
音に巡る想い
2007/11/17 10:13
寒い!
今朝はいつもより寒い朝を迎えた。今年一番の寒さではないだろうか。カーテンを開けると窓が結露している。昨日の朝から寒気がした。体温計で熱を測ってみると39度近くの熱があった。これではチェロのレッスンは無理だし、先生にうつしてしまってはと思い「風をひいてしまったので休みます」と電話をした。先生は「早く風邪を直してくださいお大事に。」とやさしくいわれた。結局昨日は水枕をして一日中寝ていた。今朝もまだ寒気... ...続きを見る
不器用なおじさんの日常茶飯事
2008/02/03 11:06

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
この演奏、今もLPで愛聴しています。ロストロポーヴィチが素晴らしいですね。まさに主役。朗々たる歌が感動的です。
バーンスタインがこの頃はフランス国立感とEMIに録音しているんですが、なかなか良い伴奏と思いました。
mozart1889
URL
2007/10/28 10:44
mozart1889さん、コメント有難うございます。
シューマンのチェロ協奏曲は、私はCD時代に入った後に
初めて知った曲で、ロストロポーヴィチ盤で初めて聴きま
した。ロストロポーヴィチの朗々と、堂々とした歌いまわ
し、本当に素晴らしいです。
バーンスタインはやっぱり80年代以降のDG時代より、
それ以前の方が良いですね…。
アルトゥール
2007/10/28 19:25
rudolf2006さんから寄せてもらいました。
同じ演奏の曲を見つけたので、TBさせてもらいました。
いい曲、いい演奏ですね。また、時々お邪魔します。

URL
2007/11/17 10:25
丘さん、お久しぶりです!
コメントとTB有難うございます。
仰るとおり良い曲で、ロストロポーヴィチもすばらしい
出来だと思います。
これからも宜しくお願い申し上げます。
アルトゥール
2007/11/17 21:30

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ロストロポーヴィチのシューマン「チェロ協奏曲」 クラシック音楽のある毎日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる