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zoom RSS グールドのJ.S.バッハ「イギリス組曲第4〜6番」

<<   作成日時 : 2008/10/13 20:29   >>

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今日の東京は天気が悪いという予想に反して、晴天に恵まれました。
今日のような休日は、本当は外に出て運動した方がよいのですが、竹森俊平『資本主義は嫌いですか』(日本経済新聞出版社)という本がたいへん面白く、ほとんど1日中読みふけっていました。同書は学者本でありながら(著者は慶応大学教授です)、下手な小説よりよほど面白く、今日の世界的な金融危機がなぜ生じたのか、見事に解き明かしていました。たとえばアイスランドがなぜ国家的な経済危機に陥ったのが、同書を読めば理解できます。まだ最後まで読み終わっていないのですが、いずれ本ブログでも記事にしたいと思っています。

音楽の方は、グレン・グールドの演奏するJ.S.バッハのイギリス組曲第4番BWV809から同第6番BWV811までを聴きました。録音は1974年12月から76年5月にかけてです。

バッハのフランス組曲が優雅で親しみやすいのに対して、イギリス組曲というと荘重でとっつきにくいというイメージがあるのではないでしょうか。フランス組曲が比較的自由な形式を取っているのに対し、イギリス組曲が、どの曲もプレリュードに始まり、アルマンド、クーラント、サラバンドと続き、ジーグで終わっているという形式がその大きな原因だと思います。

しかしグールドの演奏で聞くと、そのようなとっつきにくさはまるで感じられません。そのペダルを控えたクリスタルな音からつむぎだされる音楽は、たいへん生き生きとしていて、親しみやすいとさえ感じられます。技術的な冴えをすばらしいと思います。曲が300年近く前に作曲されたものであることなど感じさせません。ぼくは全部で6曲のイギリス組曲の中では第6番がいちばん好きなのですが、グールドの演奏で聴く第6番は本当に生き生きとしていて、バッハの音楽が非常に新鮮なものに感じられます。

ぼくはグールドのバッハをすべて聴いたわけではありませんが、イギリス組曲はグールドのバッハ録音の中でも屈指の出来映えではないかと思います。癒しの音楽というより、血の通った生身の人間の音楽のように感じられるのです。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんにちは。

> イギリス組曲はグールドのバッハ録音の中でも屈指の出来映えではないかと思います。

 わたしもそう思います!
 グールドのバッハでは、比較的最後の方の演奏ということもあり、スケールといい、音色も含めた表現といい、たいへんな境地に達しているように思います。
 わたしは特に、雄大な響きの各プレリュードが大好きです。
Nora
2008/10/16 12:38
Noraさん、いつもコメントを頂き有難うございます。
またグールドのイギリス組曲についてご賛同を頂き
有難うございます。

仰るようにイギリス組曲は、グールドのバッハ録音
の中でいちばん最後の方ですね。
これまで様々な曲に取り組んできた経験から、楽譜
の読みや解釈が深まってきたのだろうと思います。
自分は最近、バッハの鍵盤楽器の曲はチェンパロで
聴くことが多いですが、グールドだけはいつまでた
っても例外的存在です。


アルトゥール
2008/10/17 21:13
 アルトゥールさん、おはようございます。現役の時、このグールドの「イギリス組曲」を買おう買おうと思っているうちに買いそびれてしまいました。お2方の評価を読ませて頂き、是非手に入れねば、の感を強くしました。グールドの「フランス組曲」は2枚から成っているものですね。このCDは平成2年に秋葉原で手に入れました。
 話は変わりますが、先日のアルトゥールさんの私のコメントに対する記事に刺激を受け、フロイトとユングを何10年振りかで本棚から引っ張りだしましたよ。ところが・・・まるっきりチンプン、カンプンで・・・頭に相当ガタがきていることを痛感させられました。付箋が随分ついていたのですが、記憶が全く0です。
 これからも皆様のコメントを読ませて頂き、若い頃を偲ぼうと思っております。どうも失礼致します。
my
2008/10/18 11:53
myさん、こんばんは。
コメントを頂き有難うございます。
グールドのフランス組曲、イギリス組曲、パルティータ…
どれも傑作だと思います。しかし今回聴いてイギリス組曲は
特に良いように思いました。
古典の話ですが、私はまだ40代のせいか、自分の読解力は
落ちてきていないように思います。ただ年とともに、難解な
書をかじりついてでも読みこなそうという意欲が衰えてきま
した。「資本論」などいつか読破しようと思って今まできた
のですが、読まずじまいになりそうです。
記憶力は衰えが激しいです。読んだ本の内容を右から左へ忘
れていくという有様です。
アルトゥール
2008/10/19 17:17

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