クラシック音楽のある毎日

アクセスカウンタ

zoom RSS アスペレンのJ.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻」

<<   作成日時 : 2008/11/22 21:22   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 6

今日は3連休の初日ですが、晴天に恵まれました。
今日はバッハの「平均律クラヴィーア曲集」の第1巻を聴きました。演奏はボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)で、1987年から89年にかけての録音です。Virgin Classicsから出ているものです。

この平均律クラヴィーア曲集、第1巻も第2巻も聴くたびに感じるのですが、なんとまあ豊饒な音楽なのでしょうか。ここで描かれているのは、大宇宙そのものかもしれませんし、果てしのない大海原かもしれませんし、うっそうと繁った大森林かもしれませんし、神の声かもしれませんし、人間的感情かもしれません。人間的感情といっても、敬虔な宗教的感情から、日常の喜び、優しさ、悲しみ、苦しみなどすべての感情が描かれているようです。
要するに、この平均律クラヴィーア曲集に描かれていないものは、一切存在しないのです。ここには本当にすべてが描かれているのです。
まさに大バッハの最高傑作ではないでしょうか。

往年の大ピアニスト、エドウィン・フィッシャーの「ピアニストにとって、バッハの平均律が旧約聖書で、ベートーヴェンのピアノ・ソナタが新約聖書である」という言は有名です。もちろんその通りで名言だと思いますが、バッハの平均律はベートーヴェンのピアノ・ソナタに比べると、聴かれたり実際に演奏されたりする機会が少ないのではないでしょうか。
ぼく自身もごく最近まで、バッハの「平均律」を含む鍵盤楽器のための作品よりもベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴くことの方がずっと多かったので、偉そうなことは言えないのですが、本当にごく最近、バッハの「平均律」やゴルトベルク変奏曲にベートーヴェンにまさる魅力を感じるようになったのです。そして、同時に、年を取るのは悪くないことだと思うようにさえなったのです。

アスペレンの演奏は、まず1728年製のクリスチャン・ツェルがすばらしく美しい音色を奏でています。クリアでどこまでも澄んでいて、どこまでも深いのです。アスペレンの演奏も1曲ごとの緩急の付け方、描き分けがすばらしいと思います。チェンバロによる「平均律」の演奏というと、ヴァルヒャ、レオンハルト、コープマン等が有名ですが、Noraさんはアスペレンの演奏を、スコット・ロス、鈴木雅明とともに最高とされています。
アスペレンは、愛好家の間で評価は非常に高いのではないでしょうか。
私自身はこれまでコープマンの演奏が好きだったのですが、アスペレンのこの美しい音を聴くと、こちらの方が好いかなという感がします。

ともかくアスペレンの演奏で聴くバッハの平均律クラヴィーア曲集はすばらしいものです。お蔭様でCD2枚分聞いている間至福の時を過ごすことができました。こんな演奏を聴かされると、1日中でも聴いていたいという気持ちになるのです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。

アスペレンの「平均律」私も持っています。良いですよね。
ピアノのリヒテルも好きですが、やはりチェンバロは格別です。

ベートーヴェンのピアノソナタ全曲と量りにかけることは私には出来ないですが、バッハ愛好家にとってはそうなのかもしれませんね。
ハルくん
URL
2008/11/23 01:21
 アルトゥールさん、こんにちは。アルトゥールさんのこの記事を読ませて頂き、久しぶりにラックから取り出しました。私の 「 平均律クラヴィーア 」 は エドウィン・フィッシャー盤 です。ベートーヴェン のピアノ・ソナタよりも華やかですね。美しく幻想的、そして崇高な旋律は、ある種、哲学的な趣すら感じます。アスべレン や コープマン も聴きたくなってしまいました。
 少しずつ寒くなった参りました。どうぞお身体お大切に。それでは失礼致します。
my
2008/11/23 15:34
ハルくんさん、コメント有難うございます。
私もリヒテル、グールドのピアノ盤も持っていますが、最近はチェンバロ
で聴きたい気持ちがします。
自分はベートーヴェンのピアノソナタが若い頃から大好きで、全集も7種
類集めました。今でも好きですが、昨年当たりからバッハの器楽曲に魅か
れるようになりました。クラシックの世界は尽きることがない山脈のよう
なものだと感じます。
アルトゥール
2008/11/23 20:38
myさん、コメント有難うございます。
エドウィン・フィッシャーの平均律、自分はまだ聴いたこと
がないですが、名声が高いですね。カザルスの無伴奏チェロ
組曲のようなものだろうと思います。自分も聴いてみたいで
す。最近はアスペレンやコープマンのチェンバロによる演奏
に魅かれているのですが…。
気候は一進一退ですが、段々寒くなってきましたね。自分は
久しぶりに漢詩でも読みたくなってきました。
お身体大切になさって下さい。

アルトゥール
2008/11/23 20:44
アルトゥールさん、こんにちは。

おっしゃるように、平均律クラヴィーア曲集は素晴らしい音楽だと思います。
単一の楽器でここまで色々なものを表現できるのか、と思います。
バッハと生きている国も時代も違うのに、季節をイメージしたり、喜怒哀楽によりそうような音楽だったり、崇高な世界観だったり・・・
今の日本に生きる私達も共感するものがあり、多彩ですね。
アスペレンの演奏は聞いたことがないのですが、感想を拝見していると、ぜひ全曲通して聞いてみたいです。
kei
URL
2008/11/25 06:41
Keiさん、お久しぶりです!
コメントを頂き有難うございます。
実は自分は、クラシックを聴き始めの頃は、ベートー
ヴェンと比べるとバッハはあまり親しめなかったので
す。しかし年を取るごとに、特に近年はバッハに入れ
込んでいます。
仰るようにバッハの300年も前の音楽が、今日でも
生きたものとして演奏し聴くことができるのはすばら
しいことだと思います。
Virginから出ているアスペレン盤、1枚当たり千円強
ですし、買ってぜったい損はないと思いますよ!
アルトゥール
2008/11/25 06:58

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
アスペレンのJ.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻」 クラシック音楽のある毎日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる